2009年03月19日 (木)サッカー日本代表 中澤佑二さん

サッカー選手というと、
華やかで、セレブな生活を勝手に思い浮かべる。
しかし、
中澤さんの話をきいていると、まったく違って驚くのだ。
まず、早寝早起きの規則正しい生活。
食事は三食しっかりとって、お酒は飲まない。
脂っこいものは控え、フルーツや野菜はバランスよく。
そして、サッカー以外の楽しみは、たまに行く温泉だという。
 
「おじいちゃんみたいな生活ですよね(笑)
 あとは、試合が終わった次の日はみんなで焼き肉を食べにいって、
 ちょこっと贅沢をする、それくらいですかねぇ」
 
いやあ・・・意外に地味です!
サラリーマンの楽しみと同じではないですか。
 
そのほかにも、意外なお話ばかり。
例えば、
なぜ、試合中、いつもガムを噛んでいるのか?

「ガムを噛むことによって脳みそが冷静でいられるかなと、
 あごを使うことによって頭が活性化されて、冷静な頭でいられるかなと
 思っているんです。
 あとは唾液が出てくるので、のどの渇きもカバーできるのかなと。
 ディフェンスなので、
 相手の攻撃を読んだり、止めたりしなきゃいけないので、
 頭がカッカカッカしていると周りが見えなくなってしまうんです。
 ロッカールームに何種類かガムがあるんですけど、
 気分によって、ミント系にしようかな、フルーツ系にしようかなとか、
 相手のユニフォームが何色だから、食っちゃおうかなみたいなのも
 あったりしますね(笑)」
 
なるほどー!
頭を常に冷静に。
それが、ディフェンスでは大事なのだ。
そして、相手の攻撃や動きを予測し、
リスクを事前に排除する。
頭は冷静に、ハートは熱く、
そして、ガムで、平常心!
 
そんな中澤さんのディフェンスがどのようなものなのか、
スタジオで実演していただいた。
茂木さんが攻撃チームの選手となって動いているところを、
中澤さんが進めないようにディフェンスのデモンストレーションをする。
茂木さんは、すぐにボールを取られ、
バランスを崩され、倒されてしまった。
体験した茂木さんはの感想が興味深い。
 
「体験してみてすごくわかったことがあったんですけど、
 ものすごく嫌ですね、このしつこさが。
 これ、どこまでもついてこられたら、これはかなり嫌ですね。
 かなり戦意が萎えますね。
 すごく粘り気のある水の中で泳いでいるみたいな、
 泳ごうとしてもなかなか前に行けないみたいな感覚になるんです。
 相手のフィジカルな力を奪いますねぇ、これはね。」
 
その感想を聞いて、好奇心を抑えることはできなかった。
わたしも、攻めの選手役を体験させていただいた。
守っている中澤さんを追い越し、向こう側の壁に手を付くべく
思い切り走ってみた。
左右に振り切るように、パンプスで走るが、
抜けられない!
そのときの体感は、まさに、「立ちはだかる壁」という感じ。
187センチの長身が、2メートル以上に感じる!
しかも、「わっ、この人、イヤな人」と感じているわたしが居た。
中澤さんの雰囲気が冷静なのが、こちらを余計にカッカとさせるのだ。
きっと、フィールドでは、それが攻撃側の平常心を奪い、
相手のミスを招いたりするのだろう。
いやはや、サッカーは人対人。
単純にテクニックではなく、
精神コントロール力とか、自制心とか、自分を冷静に見つめられる客観性、
どれが欠けても、いいサッカー選手にはなれないのであろう。
だからこその迫力と気合いを、中澤さんに感じた。
サッカーの道は生易しいものではないのだ。
 
「たぶん僕より才能があって、恵まれた環境の人たちって
 たくさんいたと思うんです。
 けど、たぶんほかのことよりもサッカーを優先できたか、
 ほかのことを削ってまでサッカーに専念できたか、
 というところじゃないですかね。
 優先できていないと、サッカーって苦しい練習もたくさんあるので、
 それが苦痛になってくるんですよね。
 やっぱり人間って楽なほうに行きたがるので、
 サッカーの厳しい練習をしなくても、
 別にこっちの道でご飯を食べていけばいいんじゃないの、
 となっていくんじゃないですかね。
 自分は、サッカーに専念するために、いろいろなものを捨てました。
 高校のときとか、同年代が、
 バイトしたとか、彼女ができたとか、
 みんなで夜集まってカラオケに行ったとか、
 そういう楽しい話もいっぱい聞くんですけど、僕一切やらなかったので。
 青春時代じゃないですか。高校って、一番楽しいときだと思うんですね。
 それをまったくもって楽しまずに、サッカーだけに取り組んできたので、
 人並みの青春は送っていないですね(笑)
 それができたのは、
 ほんとにサッカーが好きだからとしか言いようがないですよね。
 サッカーが好きだから、とにかくサッカーをやっていられた。
 サッカーが好き・・・それ以外、たぶんないですね」
 
好きの力。
そして、好きだからこその、コミットメント。
青春という犠牲。
つぎ込んだ時間。
すべてが結晶化され、いまの中澤さんがいるんだと思った。
その結晶が、いま日本を守っている。
壁が、高く、厚く、輝いて見えたのは、わたしだけだろうか。

投稿者:すみきち | 投稿時間:17:58

コメント

僕も中澤さんの回を見ました!
サッカー選手になる人ってこんなにもすごい人なのかと、圧倒されてしまいました。。

中澤さんの精神の強さを見習って僕も生きようと思いました。

投稿日時:2009年03月19日 23:04 | MaSUoo

僕もサッカーではないけれど、中澤さんほど青春犠牲にしてないけど、その道の楽しみもきっとあるはずだと思う。


投稿日時:2009年03月20日 00:20 | 溝江直樹

中澤さんかっこよかったですねー。

あれだけの身長があって、目立つ方なので
生れながらのスター選手なのかと思っていました。
今回の番組を見て
「プロの選手になりたい!」
と思って愚直に努力を重ねられた姿、
自分の実力を認識して、努力を重ね続けておられる姿に
感動しました。

そして、プレーでチームを勇気づけるという姿勢は
全てのリーダーが見習うべきだと思います。

私も中小企業経営者なので、刺激を受けました。

投稿日時:2009年03月21日 15:10 | わくらく

中澤さんの話にびっくりしました。私は県立高校の教師をしていますが、生徒にはこれまでプロの選手(野球とかサッカーとか)になるにはやはり有名な高校に行かないとなれないと話していたからです。これだけ「好き」をつらぬけたら夢は叶うのですね。無理だなんて決めてしまってはいけないのだと反省しました。

投稿日時:2009年03月21日 21:32 | lime

すみきちさんの下記のコメント
「いやはや、サッカーは人対人。
単純にテクニックではなく、
精神コントロール力とか、自制心とか、
自分を冷静に見つめられる客観性、
どれが欠けても、いいサッカー選手にはなれないのであろう。」

この見方はさすがだと思いました。
中澤選手のコメントやデモンストレーションから、
サッカーをした事がない女性なのに
プロサッカー選手の深いところまで見てしまう
感性というか感覚が素敵です。

技術テクニックに優れているのにサッカーを辞めていった人は
すきみちさんが言う精神コントロール力とか、自制心とか、
自分を冷静に見つめられる客観性が欠けていたんだと思います。
中澤選手がおっしゃってたように
「他を削ってまでサッカーに専念できたか」になるんでしょうね。

自分は今、会社を辞めて起業を目指そうとしています。
中澤選手のように青春時代に
他削って何かに打ち込んだ訳ではないですし、
会社に入ってからもプロ選手に比べればだいぶ楽をしてきたので、
これからはその分、起業に向かって
仕事に打ち込こもうと思いました。

中澤選手が「見てる人を幸せにできて、楽しくさせる事ができ、
その人を見て夢をもてるような存在がプロ」
とおっしゃってましたが、
自分も形は違いますが、仕事を通して人を幸せにさせたり、
楽しくさせたり、夢を持ってもらえるような仕事のスタンスでいき、
その度合いによって給料が入ってくる
プロフェッショナルになりたいと思います。

まずは10時に寝て6時に起きるところから始めます。。
(レベル低っ)

投稿日時:2009年03月22日 21:36 | イチローが日本に勝利をもたらす!

再放送で観ました~♪

中澤選手はサッカーの才能は人並以下だったが
努力が才能を完全に凌駕している、、スゴイ。。。

持っている才能を1から10へ伸ばすといぅよりも、
伸ばすべき才能がなく0に近いならば、10の努力を付け足す。
そんなイメージを中澤選手に持った。
生まれ持った才能ある人がプロになるというスポーツ界の中に
あって、中澤選手を稀有なプロフェッショナルのように感じた。


何かを得るには何かを犠牲にしなくては得られない

底辺から頂点へ努力で登りつめた人 

…言葉では簡単に言い表せるけど、それを決して崩さない信念と
努力する才能たるや並ではない。

しかし努力すれば、誰もができる可能性を秘めてるんだ!
といぅ事をハッキリと中澤選手は体現してくれている。

全国のどこかにスポットライトを浴びないながらも
様々な分野でこのように無心で努力する『純粋に真面目な人』
は多くいるのだろう。

そのような人達がいると思うと、まだまだ日本も捨てたモンじゃ
ないな~とほんのり心が温かくなる。

…そぉ言えば、すみきちさんの攻めの選手役体験は
オンエアにはなかったですねっ、、残念、、観たかった~♪

冷静に分析&解説する茂木さんと、笑顔で表情豊かに
中澤選手の話を聞き、グイグイと言葉を引き出していく
すみきちさんとのプロフェッショナルコンビはさっすが
だな~と感じました。
なんせ照れ屋で寡黙(勝手なイメージですが)な中澤選手が
ニンマリとしながら事細かにお話ししていたんですからっ。


投稿日時:2009年03月22日 23:54 | ハタボー

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