
パン作りやカジノなど、メニューは多彩。
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心身の機能を回復させようと一生懸命リハビリをしてもなかなか回復できず、あきらめてしまう人は少なくない。そこで藤原は、娯楽や趣味など、「やってみたい」「楽しそう」と思わせるような活動をリハビリのメニューに盛り込む。やりたいことに一生懸命打ち込んでいく中で、自然と体をどんどん動かすようになって、結果的に機能の回復につながっていくと、藤原は考える。 |

相手にかかわり続け、思いを伝える。
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自立した生活を送れるようになるまでの長く険しい道のり。時には、リハビリをやりきる気持ちにブレーキがかかることもある。藤原は、そんな相手の心に訴えるとき、あえてむきになる。「あなたのことを放っておけない」という思いを“むきになって”伝え続けることで、相手から「それだけ言うのなら自分もがんばろう」という気持ちを引き出し、再びリハビリに向き合ってもらう。 |

男性の挑戦を見守る藤原。 |

体の機能を回復するだけでなく、人生を回復し、障害を抱える前よりも、もっと輝かせる。
それが藤原の目指すリハビリだ。
この夏、藤原が特に気にかけている男性がいた。男性は8年前に脳出血で倒れ、右半身のまひと失語症を患った。その後藤原の元でリハビリを続け、通常の生活を送れるまでに回復していた。
しかし男性はまだ60歳。これからの人生をどう生きていくのか、難しい時期を迎えていた。
藤原は、そんな男性にある提案をもちかける。利用者の代表として、施設の見学者を案内する「水先案内人」を務めてもらうこと。男性は、かつて郵便局の課長代理として仕事に打ち込んできた。今、再び人の役に立てると実感できれば、大きな一歩となる。
しかし現在の男性にとっては身の丈以上の大きな挑戦だ。かえって挫折感に打ちのめされるリスクもある。
それでも藤原は、乗り越えられればかつてない大きな自信につながっていくと、信じ、見守る。
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