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松本たち医師がドクターヘリで現場に向かうのは、患者の生命の危険が切迫しているか、その可能性が疑われる時。現場では一刻の猶予もゆるされない。限られた時間の中で、点滴、気道確保、止血など複数の医療行為の優先順位を決断、メンバーに指示を出す。待ったなしの現場で、松本は冷静であることを重要視する。指示を出す松本が慌てれば、救急隊や看護師など周りのスタッフもみな慌ててしまう。救急の現場では、瞬時に冷静な判断を下していけるどうかが、患者の生死を左右する。 |

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松本は患者に向き合う時、いつも「心配ないよ、がんばろう」と口にする。
ヘリコプターで運ばれてくる救急患者は、突然、不幸にみまわれた人たちばかりだ。急な事故や病気で、その痛みに苦しむだけでなく、突然のことにパニックになってしまう人も多い。だからこそ松本は、心配ないと声をかけ、共にがんばろうという思いを伝える。
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救急患者は、病院に運んでからもいつ容態が急変するか分からない。そうした変化に瞬時に対応し、いかに適切な処置ができるかで、救急医の技量が問われる。
ある日、交通事故で運ばれた患者の容態が急変した。検査で肝臓の損傷と骨盤の骨折が判明し、重症だった骨盤の処置を優先して行っていた最中のことだった。エコー検査で腹部の出血が急増していることが判明したのだ。松本は、腹部の緊急手術を決断。開腹し、肝臓の出血個所を止血した。腹部には、肝臓以外にも複数の損傷個所があった。それらの傷をその場ですべて治療するという選択もあるが、松本は骨盤からの出血を重くみて、先に骨盤の処置すると決断。腹部の手術を切り上げ、スタンバイさせていた整形外科医に交代、骨盤の処置を行った。腸の傷は致命傷ではないため、深追いしないことが、結果として患者の全身状態を悪化させないことにつながると判断した。
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