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第85回 2008年4月22日放送 これまでの放送 トップへ この回のプロフェッショナルの道具へ

「不屈のリーダー、極寒の海へ」ファクトリーマネージャー・吉田憲一

相手の目を射ぬくように見つめる吉田。面接にかける時間はわずか1〜2分。
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ずるをしない

船で働く作業員は、航海ごとに契約を交わす。そのため毎回30〜40人が新しく入れ替わる。新人を面接する時、吉田はたった1つのことだけを見定める。それは、「ずるい人間か、どうか」。吉田は言う。「ずるい人間の中にも、仕事を結構できるのがいますけどね。ただこれはもう信用できない。見てる時と見てない時の差があるんで」。
吉田自身、つねに真摯(しんし)に仕事に向き合う。その姿勢を部下に求める。

ダメなものは無言で突き返し、考えさせる

すべては、教えない

高い品質が求められる製造ラインで、吉田は作業員に対してこと細かな指導はしない。たとえば、タラコのラインでは、選別が甘いものだけを無言で突き返すだけ。吉田は言う。 「問題を出す、彼らが考える。彼らが何らかの答えを出す。それが間違ってたら言いますけど。考えさせなきゃダメ。全部言ってもダメ」。

若干二十歳の若者を抜てき。「姿勢」次第で、ポジションを与える吉田流人事。

能力ではなく、経験ではなく、姿勢

船で働く作業員たちは、かつて定職につかず、その日暮らしだった者が少なくない。
航海ごとの契約で、人の移り変わりも激しい世界にもかかわらず、吉田の船では、およそ7割が契約を繰り返す。そのわけは、人を評価する時の吉田独自の基準にある。吉田は、能力や経験は問わない。仕事に対する「姿勢」を公正に評価する。そうすることで、部下たちは、やる気と将来の夢を持って働く。

不測の事態にも冷静に対処した部下。吉田の心強い仲間でもある。

自分の力を出しきるのが、仕事

吉田は22年前、船内の事故で左腕を失った。想像を絶する逆境から復活した吉田の口癖は、「自分の力を出しきるのが、仕事」。現場にこだわり、現場に立ち続ける吉田の精神は、部下たちにも受け継がれている。

プロフェッショナルとは・・・

「結果に責任をもつために精一杯努力する。その結果に対してですね、本当の喜びと悔しさ、これがわかる人だと思います」 吉田憲一

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