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まるで会話をするように、イヌを自在に操る多和田の様子から、多和田のことを人は「イヌ語を話す」と表現する。だが、実際に言語としてのイヌ語を話しているわけではない。多和田がいう「イヌ語を話す」とは、人間の言葉を押しつけるのではなく、イヌにわかるように意思を伝えること。そのためにはイヌをよく観察する。全体の雰囲気、耳の位置、しっぽの位置、表情のかたさ・ゆるさなどを見てイヌの状態を分析し、イヌができることからさせていく。小さな成果を積み重ねて行動に結び付けていくことが、「イヌ語を話す」ということだ。 |

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多和田は、訓練するとき「グッド」というほめ言葉をよく使う。イヌに命令を出し、その行動をイヌが示したときなどに使う。イヌが行動を学習するときには、ほめるタイミングが重要だと多和田はいう。例えば「シット」という命令語でイヌを座らせる場合。イヌが座ろうと考えて頭を持ち上げた瞬間に、「グッド」とほめる。その瞬間にほめることで、イヌにその行動が正しいことを教えるのだ。 |

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盲導犬は、歩行時に視覚障害者を安全に快適に誘導する役割を担っている。また同時に、ともに生活して心を支える、大切な存在だと多和田は言う。「盲導犬は、いつも手を伸ばしたらそこにいる、温かい存在です。『おい』って言ったら、『何?』って聞いてくる、生きた相棒、パートナーでもあるわけです。」視覚障害者が豊かな人生を送るための手助けをすることが、盲導犬訓練士だと多和田は考える。 |