2019年

2019年10月1日(火)
至高の“点”、ここに極まれり
料理人・米田肇

開業からわずか1年5か月、世界最速で大手ガイドブックの三つ星に輝いた料理人がいる。米田肇、46歳。「地球との対話」という壮大なテーマのコース料理に、約400種類に及ぶ旬の食材を使用し、一つ一つの食材の最高の“輝き”を引き出す。
“孤高の天才シェフ”と言われ、謎のベールに包まれてきた米田だが、今回これまで誰にも見せてこなかった調理の舞台裏に初めて密着。塩1粒、温度0.1℃の差など「常軌を逸したこだわり」の数々が明らかになる。
今や世界から称賛される米田だが、その経歴は異色だ。一度は電子部品メーカーのシステムエンジニアになったが、「料理人になりたい」という幼い頃からの夢を諦めきれず、25歳で脱サラして調理学校に入学。血のにじむような努力の末に三つ星に輝いたが、実はその後も、誰にも打ち明けられなかった苦悩と葛藤の日々が待ち受けていた。そして、進むべき道を示してくれた常連客との出会いと、今に続く10年の物語があった―。“孤高の天才シェフ”、その素顔に迫る。

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