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これまでの放送

349回 2018年1月29日放送

ワンちゃんスペシャル



トリマー・小島麻里

みんなを、もっとハッピーに

流行のヘアスタイルを次々と世に送り出し、業界をけん引するカリスマトリマー小島麻里。斬新なヘアスタイルを生み出すセンスだけでなく、ワンちゃんそれぞれの体型や骨格までも計算し、ハサミひとつで理想のボディーラインまでも生み出す卓越した技術を持つ。そんな小島だが、絶大な人気を誇る今もなお、その腕を磨く努力をたゆまず続けている。挑んでいるのは、プードルが狩猟犬だった時代のスタイルを元に確立されたクラシカルなカット。ペット用のカットとしては一般的ではないものの、今ふたたび基本に立ち返ることで、さらに高い技術を身につけられると考えたためだ。「今さら、基礎なんてやる必要あるの?」という声もあるが、小島は語る。
「犬を通じて周りの人たちをハッピーにできるように。かわいいカットにしていれば喜ばれるし、飼い主さんも自慢したくなりますし、連れて歩きたくなるでしょう。すると犬と飼い主さんが一緒にいる時間も増えるので、犬にとっても幸せにつながって行くと思っています。」

写真数か月先まで予約でいっぱいの人気ぶり
写真プードルのクラシカルなカット


獣医師・小林哲也

飼い主も、救う

犬の高齢化に伴い、いまや死因の5割ともいわれるのが悪性腫瘍・がん。その病魔と闘い続けているのが、獣医師・小林哲也。日本における犬のがん治療のパイオニアだ。外科医や画像診断医など100人のスタッフを束ね、すべての治療方針を決めるのがチームのリーダーたる小林の仕事。かかりつけの獣医師からがんと診断された犬たちを専門に診察し、これまでに1万頭以上の犬のがんと向き合ってきた。
だが治療方針を決めるとき、小林がいつも胸に刻むのは「飼い主も救う」という哲学。最善の治療法だけでなく、経済的な観点からも考え、実現可能な中での治療方法を見つけ出し、提示することにこだわっている。
「僕は必ずその飼い主さんの逃げ道を作るようにしています。最善の治療のことだけ話すと、飼い主は、それをやらないといけないんじゃないかって思っちゃう。気持ちの逃げ道を作ってあげないと飼い主さんが自分自身を追い込んじゃうことがある。いろんな制限があるのでご家庭の事情も加味した上で、できうる一番良いことを一緒に探していきましょうって。」

写真実は、無類の猫好き!?
写真断脚も覚悟した犬に、最善の治療を模索する


訓練士・中村信哉

悪者になっても、命を守る

ペットブームのかげで、毎年のように起きる飼い犬によるかみつき事故。例年4,000件以上発生し、死亡事故まで起きている。そんな飼い主の手に負えなくなった凶暴犬を専門に預かり、更正を請け負うのが、訓練士・中村信哉。飼い犬との平穏な生活を求め、中村を頼る声は全国各地から届く。だが、その訓練は極めて厳しく、批判の声も浴びることさえある。それを承知の上で、中村は自らの信念を貫き通す。
「厳しいのが嫌いだからといって、やらなかったら襲ってくることも止まらないし犬はかみ続けてしまうんですよ。かむ犬は治らないんだとあきらめてしまって処分をしたケースがあるんです。命が終わってしまうんです。だから厳しくやるわけです。それこそ、どんな方法を使ってでも飼い主さんのもとで一生を送らせたい。」

中村が引き受けた犬の更正率はおよそ8割。更正を断念した犬も事実存在するが、中村はその犬たちをすべて“わが子”として引き取っている。

写真危険な犬を専門に請け負う訓練士・中村
写真引き取った“わが子”を世話する中村


プロフェッショナルとは…画像をクリックすると動画を見ることができます。

■訓練士・中村信哉 結果を出すために、ありとあらゆる方法を調べて身につけて、結果を出すために動く。それはプロフェッショナルとして
当たり前のことですから、こだわりというのはないですね。■トリマー・小島麻里 当たり前のことこそ大切に丁寧に、新しいことには臆せずにいつも機嫌よく、毎日プロフェッショナルを目指し続ける人のこと。■獣医師・小林哲也 何事も最後まで諦めないことじゃないですかね。ましてや最初からやらないで諦めちゃうなんてありえないですよね。

ワンちゃんスペシャル