2013・2014年と、2年連続で「清潔な空港」世界一に選ばれた羽田空港。
その栄光を陰で支えたのは、羽田ひとすじ20年、汚れを見つけるとなぜか笑顔になる一人の清掃員。清掃技能選手権でも最年少で“日本一”に輝いた、新津春子だ。その技術はまさに職人技。80種類以上の洗剤を駆使し、あらゆる困難な汚れを素早く、どこまでも細やかに落としていく。その時、新津は常にひとつのことを自らに言い聞かせるという。
「自分の仕事を職人の仕事ですって思ってるの。清掃を超えた職人の仕事。だから、できないって悔しいじゃない?」
清掃の「職人」として、新津はどこまでも奥深く、清掃の仕事を突き詰めていく。