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これまでの放送

2015年3月30日放送

就職活動応援スペシャル 仕事とは何か 就活とは何か


「就活」に挑む皆さんを、徹底的に応援したい。
その思いで番組取材班は、これまでに登場したプロフェッショナルたちの協力を仰ぎ、就活の極意を取材しました。
放送ではお伝えしきれなかった事も、一挙ご紹介します!


自分を知る、会社を知る極意

“気持ちの浮き沈み曲線”入りの「自分史」を作れ

「自分史作り」は自分を知るための、比較的オーソドックスな方法だが、森本さんはそこに、“気持ちの浮き沈みをあらわす線”も書き入れると自分がどんなことに興味をもち、どんなことに喜びを感じるのかなどの傾向が見え、より効果的だという。
「たとえば“仲間がたくさんいる中で何か目的をなしえた”とかですね、逆にいうと“苦しかったときそれを乗り越えた瞬間にすごいやりがいを感じた”とか、“楽しいと感じた”とか、何かしら共通点がその中で見つかるのかなと。」

写真人材採用支援のプロ 森本千賀子


“ギャップは武器だ”と心得よ

森本さんは、自分を知ろうとするとき、友人や家族など周りが自分をどう評価するかも、必ず調べるべきだという。そしてさらに、周りからの評価と、自分自身の評価に“ずれ”があるのを発見できたら、それこそがチャンスだと語る。
「ギャップのある人って、それがサプライズになって逆に信頼につながると思うんです。たとえばちゃらちゃら(していると)、私も入社1年目の時にいわれたんですけど、見た目ちょっとちゃらちゃらしていてですね、世の中のこと分かってないように見えて、話し出したら非常に経済とか経営とか会社のことをよく理解してくれているっていう、それが信頼につながったりするのかなって思っていまして、『あ、君ってこういう所があるんだ』ってことで興味につながったりということもあるのかなと。」

写真“浮き沈み曲線入り”自分史


会社は、“成長ステージ”で選べ

「企業って、“草創期”“成長期”“拡大期”“成熟期”という“成長ステージ”というのがあるかと。その中で必要な人材は、ステージ毎に異なるんですよね。例えば草創期くらいまでのところでいうと、とにかく少数精鋭で企業を成長させなきゃいけないので、一人二役三役、いろんな職種だったり、いろんなミッションを担わなきゃいけない。たとえば“将来自分は起業したい”だとかですね、“できれば経営をできるだけ早いタイミングで自分としてはチャレンジしたいんだ”みたいな方なのであれば、早くにそういったマネージメントが実現できるような会社選びをするべきなんだろうなと」



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プロが語る、“求める人物像”とは?

“人とは違う事をやりたい”人 そして “礼儀正しい”人

「要はね、“やりたい”っていうことは一人じゃできないんです。絶対いろんな人の協力が必要なんですね。その時に“礼儀正しい”方が好感持てるでしょ。好感持てるから、いろんな人に助けてもらいやすくなる。
そして“人と違うことを自分はやりたい”っていう、いわゆる世の中の常識を打ち破るとか、常になんか『世の中みんなそう言ってるけどほんと?』って疑ってくれる人がいいなと。そうするとなかなかね、『組織になじまない』とか言われちゃうわけですよ。でも、組織というのは“礼儀が正しい”とか、“きちっとしてる、時間も正確だ”とか、こういう基本的なことができる限りはね、僕は十分やっていけると思います。」

写真経営者 新浪剛史


自分の失敗を、他人にさらけ出せる人

「求める人材というのは、“早く人とコミュニケーションが取れる”、“仲良くなれる”、“相手の気持ちがわかる”、“双方の気持ちが分かり合える”っていう。これって何やってもうまくいくんもんですからね。その時にいちばん大切なのは自分の“失敗談”。『自分はこういう挫折を味わった』『自分は失敗だらけだよ』、もっというと、『俺馬鹿なんだよ』っていうね。こういう言葉を相手に投げかけていくと、相手が安心する。安心というのはやっぱりお互いの信頼になりますから。そういうものが会社のあっちこっちに出てきますと、それが非常に強いスクラムになる。」

写真起業家・経営者 坂本孝


仕事にワクワクしながら挑める人

「今まで(指導を)担当したベトナム人であったりインドネシア人がですね、非常に好奇心旺盛な方々だったんですね。私も“次どんな質問が来るだろう?”とかですね、“おおそこを突いてきたか”とか、そういった意味で私自身も非常にワクワクしていた。相手もワクワクしていた。そんな新たな発見あるいは驚きの中でですね、お互いにワクワクしながら仕事ができたら非常に楽しいだろうなと。」
では、ワクワクしながら仕事に挑むには、どうしたらよいのか。
「何か興味を持ってですね、一日一つ新しい発見をするとか、そんな目標を立てながらやっていけばですね、よろしいのかなと思いますね。漠然とやっていたら何も発見もありませんし、おそらく仕事もつまらなくなってしまうのかな、そんな風に思います。」

写真地下鉄職員 牛田貢平


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プロが語る、“学生時代にやっておくべき事”とは?

森本千賀子 “学校外”、“海外”に出よ

 

「よく聞かれる質問で“エントリーシートの書き方”とか“面接の受け答え”とかHowToに関する事が多いんですけど、いかにHowToを習得したところで、そこに書く内容、コンテンツがなければですね、どんなに書く技術を持っても書けないんですね。そういう意味ではやっぱり大学生活そのものを充実させるということが何より大事だなと。そのためにも友達との関わり、これも同じ大学内とか、同じクラブ活動内という狭い領域だけではなくて、例えばアルバイトを通してとか、いろいろな活動を通じて、他大学のいろんな価値観を持った学生達と出会う中で、いろんな価値観に触れることが大事だったり。あと、どうしても社会に出てしまうと時間がありません。大学生っていうのは長い期間の休みを利用していろんなことができると思っています。ひとつに異文化に触れるという意味で、できれば海外に出て行っていろんな海外の文化に触れて海外の人たちとコミュニケーションとりながら海外の生き方や生活とかっていうのを学んでみるっていうのもあるとおもいます。」


新浪剛史 外国人の友人を作れ

 

「僕は特にね 外国人の友達をたくさん作るのはいいなあって思うんですね。“異なることを考える“っていうのは、異なる文化と接するとか、異なる言語を持った人たちと接するというのはすごく重要なことで、それを感じて“面白いな”と思う心こそ、初めて“新しいことやってみたい”とか“こんなことやってみたい”(という事につながる)。今は世界各国から日本に来てくれているんで、いろいろな国々の人たちとコミュニケーションしてもらいたいなと。」


坂本孝 自分の作品を作れ

 

「何か作品集を作って堂々と発表して欲しいんですね。例えばね、歌のうまい人がいたらばギターで5曲でもいいから完成して、そして自分のうちに10人くらいよんで、そこで自分のリサイタルをする。
短い時間だけれど自分の作品集を、100%作った作品集を残しておく。これは制約された中でもって仕事をやるときでも、『自分はその時やったんだ』と(いう自信につながる)。
だから学生時代、『思いきり倒れるまで歩こう』ということでもって、『東京から青森まで歩いて倒れた!』、それでもいいと思うんですよね。」


牛田貢平 挫折を経験せよ

 

「“学生のうちに、一つでも多くの失敗や挫折を経験してください“ということです。学生の頃に順風満帆だった者が、就職後に何か壁にぶつかると、いきなりポキッと折れてしまったりすることがあります。でも、何かしらの失敗や挫折の経験をしている方って、一度辛い思いを経験しているため精神的に鍛えられているということもありますが、壁にぶつかった時に乗り越える術を身につけているんですね。
もし就活生の中で学生時代に失敗や挫折を経験し、自分に対する何かしらの「劣等感」を持っている方がいたとしたら、むしろ“他の人よりも良い経験をした”と思って下さい。それはあなたが就職後、何かしらの壁にぶつかったとき、乗り越えるための力になります。」


岡崎義和 友達との絆を強くせよ

 

「友達とたくさん遊ぶことじゃないですか、友達をたくさん作って、友達とのつながりを大切にする事だと思いますね。
友達って言うのは、人生において宝なんで、自分が困ったときは、一緒に悩んでくれるし、自分が楽しいときは一緒に喜んでくれるし、家族に話せないことも、友達には話せるでしょ。だからやっぱり友達ってすごい大事だと思いますね。だから会社に入るまでに友達との絆を強くするかが大事だと思いますよ。」


井上眞一 様々な分野の友人を作れ

 

井上は大学のバスケット部を辞めた後、自らバスケットボールの同好会を立ち上げ活動した。その時に出会った様々な友人がその後の人生に大きく影響を与えたという。そのことを踏まえ、様々な分野の友人を多く作ることを薦める。
「ぼくがたまたま同好会でいろんな学部の連中と知り合いになれたんで、できれば“友達をたくさん作る”っていうことじゃないですかね。やっぱり今の子はテレビゲームで一人で遊ぶっていう習慣が、あるいはメール社会になっちゃってるんで、パソコンでメールとゲームって言う。そうじゃなくてやっぱり人間と人間のつきあいがすごく大事なんでいろんな人間といろんな話をする事が重要なんで。たくさんの友達を作ることが、大学生の良さじゃ無いかなと思うんですね。バスケットだけやってたら、多分運動部のものの考えだけで終わってたんでしょうけど、そうじゃなかったんで、同好会だったんで、ある意味視野は相当広がったんじゃ無いかと思います。」


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プロが語る、“学生時代に読んでおくべき本”とは?

森本千賀子

 

「生き方 -人間として一番大切なこと」 稲盛和夫著
「感動力」 平野秀典著


新浪剛史

 

「失敗の本質 ―日本軍の組織論的研究」 戸部良一 ほか 著


坂本孝

 

「生き方 -人間として一番大切なこと」 稲盛和夫著


牛田貢平

 

“目指す業界の、全体を把握できる本”
※「勤めたい企業の、業界内での立ち位置を理解することが極めて大事」という理由から。


山本昌

 

「継続する心」 山本昌著


岡崎義和

 

中村天風 著作の本


井上眞一

 

「何でも見てやろう」小田実著
「されどわれらが日々―」柴田翔著
「ものの見方考え方」高橋庄治著


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面接の極意

“熱”が伝わるように、そしてできるだけ具体的に話すべし

森本がまず指摘したのは、自分の得意分野を話すときの、“熱”の大切さだった。
「たぶんそこ(得意領域)を話すのって、もう“よし来たぞ”みたいな、“自分のフィールドの話に持ってこられた”みたいなことでいうと、ほんとに熱く語っていい場面。その“熱さ”みたいなのが、正直ちょっと伝わってこなかったかなと。
あとは『具体的なエピソード(はありますか?)』とか、なんであえてそういうふうに言ったかというと、やっぱり“面接官との共感”というのがすごく大事。
例えば『学祭とかでやって、具体的にはこれぐらいの人数の方々に対して映画の放映をした時に、例えばこういう反応があった』とかという、臨場感と言うんですかね、それがちょっと正直言ってなかなか私の中では得られなかったというのが、少しもったいなかったところかなというふうに思っています。」


より深く自分を見つめ、常にアンテナを張り、

答えの引き出しを多くすべし

面接官役の森本さんが突然投げかけた「自分を動物で例えると?」という質問。そこには、あえて思いもよらない質問をぶつけることで、その人の本当の価値観やその人らしさを見たいという面接する側の心理があるという。
そういった予期せぬ質問に対して答えられるかどうかも、やはり突き詰めれば、「自分を知る」ということをいかに深く行っているかにかかっているという。
「例えば“自分史”みたいなもので、生まれてから現在に至るまで、もうほんとに具体的にどういうシーンで自分は楽しかったとか、嬉しかったとかというのを、もっと細かく見ていって、自分のことを客観的に見つめる機会を持っておく。あとは、常にアンテナを張って、張りめぐらせて、やっぱりその感性みたいなことを磨いておくって言うんでしょうかね。例えば、旅行にしても、いろんな場所に出向くとか、そこでいろんな方々とコミュニケーションをとって、いろんな価値観と触れ合う機会をもっておく、みたいなことも大事だと思います。」

写真


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苦しい日々を乗り切る心構え

いい“風”が回ってくるよう準備する

「常に自分で(チャンスを)拾えるように準備しておくと。常に(準備を)精いっぱい頑張っておく。 全然(結果が出ず)ダメな時もあるでしょうけども、でも(準備を)やってる選手はね、(チャンスを)つかむ選手が多いです。
『こいつがんばってんな』と思うとね、チャンスを頂けたり、チャンスをまたもう一個生かして一軍に定着したり、一軍に定着したらまたチャンス生かして、今度レギュラーに昇格したりとか、そういう選手たくさん見てますんで。やっぱり“準備”と“心構え”ですか。(面接)落ちて腐ることもあるでしょうけども、引きずっちゃだめだなとは思いますけども。ちょっと不運が続いている方はね、もう一回自分の就職活動の“フォーム”っていうんですか、そういうものをもう一度見直したり チェックし直したり、本当にもう『しっかり面接で話せてるか?』とか、『姿勢はどうか?』とか、そういうものも見直してやったらいいんじゃないかなと思いますけどね」

写真プロ野球投手 山本昌


きっと誰かが見てくれている

製品の「包装」の世界で、独自のアイデアを追究し、この人ありと言われる岡崎。だが岡崎は入社後、長い間、製造、設計、営業などを渡り歩き、苦労を重ねた。
「一生懸命やったおかげで、設計に行けと。設計でいろんな逆境じゃないですけど、いろんな事があって、また営業にも行ったんですけどね。まあそこでも一生懸命やりましたんで、また声が掛かったということで、“必ず誰かが見てくれている”と思います。ただすぐにはね、いい回答、いい話っていうのはないかもわかりませんね。だけどそこで諦めてしまうともうほんとに何も起きてこないんで やっぱりがんばり続けることだろうなと。」

写真包装管理士 岡崎義和


どんなときも、失望しない

高校女子バスケットボールのコーチとして、圧倒的な実績を誇る井上。だがその仕事に井上は、大学卒業後すぐについたわけではない。最初就職した会社はどうしても合わず、3か月で自ら退社した。現在の高校に、専門コーチとして呼ばれたのは、大学を出てから13年後の事だった。井上は自らの半生を振り返り、こう語る。
「『何とかなるさ』と、いつも。『人生何とかなる』とずっと思ってたんで。一生懸命やってれば、バスケットの神様見てるから、そういう(良い)流れを作ってくれたり、っていうものがあるのかなとは思いますけどね。」
井上さんが、日本一を目指す熱血指導と同様に力を入れることがある。チーム内で試合に出られない選手の、卒業後の進路を必ず見つけることだ。
「“ユニフォーム着れないな”っていう子が当然いますから。その子の進路を真っ先に、ユニフォームを着てない子の進路を真っ先に 大学なり実業団、そういうところで就職であれば就職をお願いして。本人の希望を聞きながら、ということをやっていますね。」

写真高校女子バスケットボール監督 井上眞一


就いた仕事が、天職

名人の誉れ高いすし職人、小野二郎。89歳の今も高みを目指し続ける名人が働き始めたのは、小学校の時。奉公先の料亭では、生来不器用な小野は、何をやっても時間がかかり、怒鳴られてばかりいたという。小野は今、“仕事”というものをこう捉える。
「自分が(就いた仕事が)いやだとね、『俺これ合わない』って皆言うんだけれども。“合わない”じゃなくて、自分が“合わせるんだ”ということ。仕事は全てがそうなんですよ。だから一生懸命やれば、段々自分が好きになって、その仕事に惚れ込んでね。いろんな事を考えがてらやったり、自分が前へいこう、前へいこうとしてやるから。やはりそれは自分の気持ち次第だと思いますけどね。だから私なんかだって、80年(仕事を)やってるけど、いやじゃないもん。『今度生まれた時にはまた寿司屋になりますか?』って(周りは)言うから俺『なります』って言うの。だから自分の天職だと思ってやれば、段々それ惚れ込むから自分が好きになってきますよ。それが証拠に、いま(数えで)90でもまだやってるんだからね。」

写真すし職人 小野二郎


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就活生の皆さんへ 森本千賀子さんからのメッセージ

番組取材中の2月に届いた、森本千賀子さんから、就職活動をする皆さんへの熱いメッセージです。
ここに全文をご紹介します。

 

就活中の学生の皆さんへ

 

まさに就職活動(就活)が始まろうとしています。
今年は、例年になく就職協定の影響もあり、採用企業も学生さんもどう動いてよいのか手探りの中にあるようです。
さて、そんな中ではありますが、就職活動はいかがですか?
そもそも自分の進路についてどうしてよいか悩んだり、どこに向かって進んでよいのかわからなかったり・・・。
迷って当然です。わからなくて当然です。人生の一大イベントですから。

「道に迷う」とはどういうことか・・・
今いる場所がわからない。もしくは、到達するゴールがわからない・・・ということでしょうか?
そういう時にはどうすればよいか・・・。
まず今いる場所、就職活動で言うと、今の自分の“価値観”、“仕事観”・・・を知ること。
自己分析は難しいものです。好きなこと嫌いなこと・・・という表面的なことだけでなく、本質的に大事に思っていること、大切にしたい考え方、いわゆる「思想」や「哲学」・・・
そして他者と差別化になる自分の「強み」や「得意」ってなんだろう?
そういった本質的な“自分”をどこまで突き詰められるか・・・。
自分一人では見いだせなければ、自分のことをよくわかってくれていると思われる家族や友人、先輩や後輩なんかにもきいてみるとよいでしょう。思わぬ回答が返ってくるかもしれません。

そしてもう一つの「道に迷う」の原因でもある、“到達するゴール”。
ただ、ここで一つ警告をします。
ともすると、就職活動のゴールが意中の企業の「内定」や「入社」だと思っていませんか?
入社はゴールではなく、あくまでもスタートライン。ビジネス人生、ビジネスキャリアにおいての出発地点だということです。
ですから、仮に就職活動が想像以上にうまくいかなくとも、また意中の企業から内定がもらえずともあきらめないでください!大事なのは、入社した後の自分です。
世の中の就職希望ランキングで上位にある企業に入社することが、自分にとってのベストとは限りません。


やりがいをもって情熱的に仕事ができる環境かどうか、仕事を通して自分が成長できる環境かどうか・・・。
それは、自分次第です。環境が同じでも、努力や意識によって成長の差が出てくるのがビジネス社会です。

極論、入社時点では社会人1年生としてどんなバックグラウンドであろうと、みんな平等、スタートラインはみんな同じなんです。
ビジネス人生をフルマラソンでたとえると、まさに折り返し地点のアラフォー世代以降で大きな差が開き始めます。ビジネス人生で一番油が乗っている時に、いちばん差が開くときに、まさに先頭集団にいるためにも、20代の時にどれだけの苦労をしているかはとても重要なことです。修羅場や試練をどれだけ経験し、乗り越える努力をしてきたか。部署異動や子会社への出向、海外赴任など自分にとっての「変化」にどれだけ向き合い、受け入れたかがとても大事となります。変化は、経験した数だけ免疫力が付きます。その免疫力【変化対応力】をどれだけつけておけるかが、将来の差別化にもつながり、バリューにもなります。
今の変化の激しい時代に変化対応力は何にも勝る武器になります。ビジネスキャリアにおいてのアドバンテージになります。
そういう意味では、考え方を変えれば、自分にとって居心地の良い場所ということだけが自分のビジネス人生にとってのベストとも限らない。
入社しスタートダッシュしてからの努力や意識の持ちよう次第では、いくらだって先頭集団に入れます。
ですから、内定が取れなくったって面接不合格の通知が続いたってあきらめないでください。
悔しい想いをした分、恥をかいた分、必ず成長しているはずです。就職活動は成長機会になるのです。

就職活動は学生誰にも平等に与えられている機会。多くの企業、そして経営者や先輩社会人に会える絶好の成長機会。社会人とは何かを体感できるとても貴重な機会。その機会を十分に活用して自分にとって成長できる場所を見つけるための社会と触れる第一歩にしてほしいと願います。
本質的な「自分らしさ」を表現して、繋がる“ご縁”が何より大事なことです。そのままのあなたを必要としてくれる場所、そのあなたに期待を持ってくれる場所・・・大事にしてほしいのはその「縁」を創ることです。
そのためにも、きちんと自分と向き合ってほしいのです。

就職活動そのものが目的化している学生さんもよく見かけます。

働く覚悟を決め、「なぜ働くのか」「仕事とは?キャリアとは?なにか・・・」とことん考える時間が、就職活動でもあります。
「食っていくため」、「自立して生活するため」・・・果たしてそれだけなんでしょうか?
自分にとっての大義・・・「仕事を通して成し得たいこと・ビジネス人生における使命は何なのか?」
私が考えるキャリアとは?「働くことを通してどういう風に生きていくか」ということだと考えます。
会社というステージを利用して、社会に対して大きな仕掛けをするチャンスです。
企業は学生さんを選びますが、あなたも企業を選ぶ立場にあるのです。

自分の大義や大志を実現できる場所を、ぜひ見つけてほしい。
就職活動を通して、「生きる軸・働く軸・会社を選ぶ軸」を探してほしい。
その答えが見つかったら、きっと自分らしい就職活動になると思います。
充実した就職活動の証といえます。
就活生皆さんに与えられている平等な機会。どういう風に活用するのか自分次第です。就職活動を通して成長した皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
自分の明るい未来に向けて勇気と情熱をもって臨んでください。期待しています。


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みなさん就職活動、頑張ってください!