毎年選手が入れ代わる、高校スポーツの世界では、チームが強さを維持し続けることは非常に難しい。だが、その常識に反して、約30年にわたり高校女子バスケットボール界で「絶対王者」として君臨する高校がある。愛知県名古屋市にある桜花学園高等学校。そのバスケ部監督が、井上眞一(68)だ。
井上の指導者としての成績は、図抜けている。全国4,000校がひしめく高校女子バスケットボール。その3大大会と言われる、夏のインターハイ、秋の国体、そして冬のウインターカップ。それらの大会で井上は、
過去29年でなんと56回の全国優勝を誇っている。単独の監督でこれほどの全国優勝している例は、ほかにない。