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これまでの放送

W杯直前スペシャル 2014年6月2日放送

密着 “世界一”への道 500日の記録 プロサッカー選手・本田圭佑



課題は、まだまだ伸びる証(あか)し

「こないだ言われました。『うらやましい。なんでそんな課題ばっかり見つかるん?』って。『アホ。別に見つけたくて見つけているわけじゃないわ』って。確かにアホみたいに課題見つかってくるから。世界に誇れること見つかりました。課題の多さです。世界でいちばん課題多いと思います。その伸び代に(可能性を)感じているんです。まだまだ伸びるって。なぜならオレ、体力ないから。小さい頃から体力なかったんですよ。コンプレックスだったんですよ。それを克服したとき自分の成長だけが満足なんで自分のコンプレックスを人に言うのが全然恥ずかしくない。それがスタートなんです。その10日間ですべてが変わるわけじゃないです。でもその10日間でそのあとのすべてを変えるきっかけにするんですよ」

写真2013年1月、本田は沖縄・石垣島にケニア人ランナーを招いて極秘合宿に臨んだ。長年課題とされてきた持久力向上を図るためだ。


夢に生きる

ロシア人ジャーナリストとのやりとりで、本田はこう語った。

「あなたほど自分に厳しい人に会ったことがないと監督が言っていました。あなたの1日のスケジュールはどうなっているのですか?」
「おもしろくないと思いますよ。練習して、ごはん食べて、寝るだけです」
「睡眠時間は?疲れを取るために長時間寝るのですか?」
「そのときの状況によりますが、通常は7、8時間です。お話ししたように僕はこういう人間です。僕はただトロフィーが欲しくて、サッカー人生のことだけを考えてきました。規則正しい生活が必要ならば、それを実行するのみです。不真面目なことはせずに。それが僕の生き方です」。

写真「世界一のサッカー選手になる」という夢を実現するために、1日1日を本田は生きている。