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スペシャル 2013年12月16日放送

独占インタビュー イチロー・4,000本への道 メジャーリーガー・イチロー



“失敗”と“屈辱”を、体に刻み込む

4,000のヒットを打つには、8,000回以上は悔しい思いをしてきているんですよ。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思います。失敗を自分の中に刻み込んで行く行為。その中で出して行く結果。それを重ねて行く。今まで自分を支えてきたものというのは、よい結果ではないんです。それなりの屈辱によって、自分を支えてきたんです。

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はるか理想への道に、近道はない

20年、トータルで毎日プレイするようになってから、言えることは、打撃の技術に最終的な形はないということです。これが残酷なところなんです、打つということの。だから前に進もうとする意欲も生まれてくるとも言えるんですけど。時に技術は後退することもあります。本当は後退したくない。ずっと前に進んでいきたい。でも、なかなかそうはいかないんです。はっきりしているのは、近道はないということです。ある自分のぼんやりとした理想に近づくいちばんの方法は、遠回りをすることだと、今ははっきり言えます。

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40歳となったイチロー

朝、着て出かけたプレスのしっかり効いたシャツが、仕事をして、家に帰る頃には、ちょっとくたびれた感じが、いいじゃないですか。帰って来た旦那さんを見て、奥さんがちょっとほろっとしたり、そういうことってあると思うんですよね。それが表情じゃないですか。そういう風味が、出て来たらいいなあというふうに思ってるんです。だから年齢を認めつつ、前に進む。「僕もオジさんだからさ」って言いながら、でもちょっと胸にふつふつと持っている。そんなスタンスがいいかなと思いますね。

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