バスガイド歴30年、客から圧倒的な支持を集める崎原のツアーは、多彩な出し物にあふれている。バスから見える車窓に合わせて沖縄の歴史や文化を詳しく案内するのはもちろんのこと、歌や踊り、さらに琉球空手の演武までを織り交ぜ、忘れられない思い出を残す。なぜここまでするのか? その裏には、崎原が日々、心に刻む流儀「肝心(ちむぐくる)で、もてなす」という思いがある。
「ちむぐくる」とは、体の奥深くからわき出る、相手を思いやる心。崎原は、出会った人に少しでも楽しい時間を過ごしてもらうために、全力を注ぐ。
「ちむぐくる。一生懸命であったり、それから気配り、目配り、心配り。そういう深い思いで持って、この心は、もうこれ以上膨らみませんよっていうくらいのおもてなしをしていく案内していく。」
縁があって出会った人には、最高の思いをしてもらいたい、その思いが崎原のツアーを支えている。