包装管理士は包装の工程全般を取り仕切る専門職。大手住宅設備機器メーカーに勤務する岡崎は、包装の設計を30年間担当してきた。多くの企業は段ボールメーカーに包装の設計を依頼する中、岡崎はあえて自前で設計を行い、最適な包装を追求している。 岡崎が包装の設計で常に念頭に置くのは、包装は客の手元に届いた途端に“ゴミ”になるということ。そのため、包装にかけるものは技術だけでよいと考えている。岡崎は包装の設計に際しては極限まで無駄を省き、少ない材料で包装を作ることにこだわる。毎年改良に次ぐ改良を包装に加えた結果、10年あまりで17億円のコストダウンに成功した。その成果から、岡崎は「会社の宝」と呼ばれている。