乳がん自己検診法

<1>両腕をあげ、左右の乳房を見てチェック

裸になり鏡の前で、両腕をあげ、左右の乳房にくぼみやひきつれ、乳輪の変化、乳頭のへこみ、湿疹がないか、チェックする。がんはある程度の大きさになると周囲の組織をひっぱるので、乳房に左右差が出やすい。

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<2>手をすべらせ、まんべんなくなでてチェック

入浴時、指と胸に石けんをつけ滑りやすくし、少し強く、指のひらで乳房をなでる。
なで方は、横に滑らせたり、外側から乳首に向かって滑らすなど。大切なのは、まんべんなくなでること。しこり以外(例えば骨や筋のようなもの)の凸凹はなでるとツルンと越えていくが、しこりの場合は、コツンと指のひらに当たる感触がする。

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<3>わきの下の一番くぼむ場所をチェック

片腕をあげ、わきの下にもう一方の手を入れ、挟みこむ。
一番くぼむ場所を確認したら、その場所にしこりがないかどうか、触ってチェックする。

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<4>強くつまんでチェック

乳首から分泌物などがないか、強くつまんでチェックする。

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※自己検診は、月1回行うことが目安。閉経前の人は、月経が終わって、1週間以内の乳房がやわらい状態の時が最適。閉経後の人は毎月、自分の誕生日と同じ日などを自己検診日と決めておくと良い。

<1>自己検診だけに頼らず、年に1回、乳がん検診を受けることが重要です。
<2>異常を見つけたら、すぐに乳腺専門の医療機関(乳腺外科・乳腺科)を受診して下さい。
(監修 中村清吾)