クラシックバレエの最高峰と言われるロシア・ボリショイバレエ団。ここで史上初の外国人ソリストとして活躍するのが、岩田守弘(38)。
220人いる専属ダンサーの男性ダンサーの中で、岩田は166センチと最も小柄だ。
そのため、花形の王子役を踊ることはない。しかし、岩田は身の軽さを活かして高く正確に飛び、回転する。その技術力はボリショイの中でもずば抜けている。
岩田は、「道化」や「悪魔」などの個性的な役「キャラクター・ダンス」のスペシャリストとして圧倒的な存在感を示す。
「身長とか、逆にいうと個性であって与えてもらった体。だからこそ、それを利用してほかの人にできないことをやらなくてはいけない。そうすれば僕が僕である価値があると思う」