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スペシャル 2008年11月11日放送

トークスペシャル Part 8 宮崎駿、柳家小三治、平井伯昌


宮崎駿

興行収入150億円を突破し、今年1番のヒットを続ける映画「崖の上のポニョ」。
次々とヒット作を生み続ける巨匠・宮崎駿。しかし、映画監督デビューは38歳と遅く、ヒットにも恵まれない不遇な時代があった。
若いクリエーターたちが世の中に認められるために何が必要なのか。その問いに宮崎がこう語った。

「つまらない仕事で人に認められることですよ。つまらない仕事でも自分のアイディアをふんだんなく注ぎ込んで。僕、よく言われました、そんなにアイデアを出していたら枯れちゃうよって。若い時に、20代です。何も形も名前も残らないところでも、こう、思いついたことは何でも。結構、楽しみながらやりました。ずいぶん試行錯誤というか、とんでもない失敗も何度もやりましたけれども。」

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柳家小三治

当代きっての名人、落語家の柳家小三治。年間200日高座に上がる。無駄を削ぎ落とした話芸は、現代最高峰と評される。「笑わせるのではない 笑ってしまうのが、芸」という小三治が、笑いの真髄を語った。

「無理やり骨折って笑わすぞってやらないで。というのが、人の暮らしが面白いのですから。その面白い人の暮らしをそのまんま現しているのが落語だと思うのですよ。
落語というのは、笑うためにやっているのではないのです。笑うというのは一つのオマケですけれど、それより話として聞いていて、へぇーっあっそうか! うんうんうーん。えっ!それで! それからどうなるの。面白いねぇーっていうくらいの気持ちで聞いていれば、これはもうすばらしい芸になるのではないかな」

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平井伯昌

北京オリンピックで2大会連続のダブル金メダルに輝いた北島康介を少年時代から育ててきた競泳コーチ・平井伯昌。「自分の限界を越えるために必要なことは何か」という茂木の問いにこう答えた。

「いい結果が出たときに反省させることが必要で、悪い結果が出たときというのはだれでも反省するんですね。それで、良い結果が出たときの理由というのを分かっておかないと、悪くなったときになかなか戻せないんですよ。
だから、良かった時に反省をして、100パーセントじゃなかったはずだというふうに思わせておくことも必要かなと思うんですね。もうちょっとこういうところもできたと。そうすると、なかなか自分の限界って感じなくなる部分もあるかなと思うんですけど。」

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