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スペシャル 2008年4月29日放送

茂木健一郎の脳活用法スペシャル 茂木健一郎


モギ流 鶴の恩返し勉強法

誰しも試験などでぶつかる「暗記」の悩み。茂木には学生時代から続けてきた暗記法がある。それが「鶴の恩返し勉強法」だ。姿を隠して機織りをする鶴の姿に自らの姿をなぞらえた。その方法は、まず声に出しながら、ひたすら書くこと。長い記憶に関わる脳の部位は、見たり、聞いたりという五感をつかさどる部分と近い場所にあるという。そのため、大声を出し、多く書くほどその部位が活性化され、効果があると茂木は考えている。さらにポイントがある。一旦覚えたいテキストから目を離し、思い出しながら行うことだ。一度思い出しながら行うことで、脳の中には、「覚えろ」という信号が出る。こうする事で記憶の定着を向上させることにつながると茂木は考えている。

写真なりふり構わない姿は、とても人には見せられない。


集中力を鍛える 短時間集中法

仕事や勉強を行うとき、集中している最中に横やりが入り中断をしてしまう事は良くあること。携帯電話などが普及している現代では、その中断は避けられない。そこで、茂木のアドバイスは、その中断からの立ち上がりをなるべく早くできるよう、トレーニングするというものだ。その方法は、あえて短い時間で一つでもいいから仕事をすること。短い時間で何度も何度も集中のスイッチを入れると、脳の中では、集中するための回路が鍛えられるという。このとき、重要なのは何かを考えるのではなく、具体的な行動を伴って行う事だと茂木は語る。脳は思考している状態よりも、行動をしている状態の方が、コントロールしやすいと茂木は考えている。そのため、集中のスイッチもトレーニングにより早く入りやすくなるのではないかと考えているのだ。

写真とにかくいつでもどこでも集中するトレーニングを積む


子供や部下を育てる 褒(ほ)めのアスリート

茂木は学生が発表している時、いい発言があると、その瞬間にほめる。それが学生たちを育てることにつながると茂木は考えている。快感や喜びに関係のある物質ドーパミンは、褒められたときやうれしいときに多く放出される。そして、ドーパミンが多くでた時、その直前にしていた行動を繰り返したくなる事が実験で判っている。そのため、学生がいい発言をした瞬間を逃さずに褒める事が大切だ。この方法は子どもにも通用する方法だと茂木は考える。瞬間的に褒めるには、相手の事をよく見る必要がある。その事も、子どもには良いメッセージとして伝わるという。

写真タイミングを逃さずにほめる茂木


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