ハイパーレスキューは、通常の消防隊だけでは対処しきれない困難な現場に呼ばれる。刻々と変化する災害現場に臨機応変に対処し、救出を成功させるために大事なのはチームワークだ。重いがれき、煙や炎・・・災害に一人で立ち向かっても、おのずと限界がくる。
最高のチームを作るための第一歩は、まず指揮官である宮本自身が、隊員達から100%の信頼を得ること。少しでも隊員達が指揮官の能力に不安を抱けば、命を預け、現場に飛び込んでいくことなど出来ないのだ。
だから宮本は毎日、自分を追い込み続ける。走り込みに、筋力トレーニング。休みの日も災害や救助の知識を詰め込む。言葉で叱咤(しった)するのではなく、ただ自分の能力を高めることこそ、隊員のモチベーションを高め、団結力を生む方法だと考えているのだ。