作曲・編曲・プロデュースなど、武部がこれまで関わってきた曲は二千曲以上。浮き沈みの激しい音楽業界で30年にわたり第一線で活躍してきた武部。音楽プロデューサーとしての信念、それは流行におもねるのではなく、“アーティストの血を形にする”ことだ。
アーティストの生い立ち、どんな音楽に影響されてきたか、何に興味を持っているか。その内なるものを見つめることから、武部の仕事は始まる。「前に出るアーティストの人たちの血にないものはやりたくないんです。その人の内側から出るものじゃないと、人の心は動かせない。それをいかに聞く人に届きやすい形にするかが僕の仕事なんです」