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水中ワイヤレスIP伝送技術を開発
〜水中映像の安定したワイヤレス伝送を実現〜

(平成26年5月15日)


□ NHKは、水中撮影においてカメラ映像を伝送するための水中ワイヤレスIP伝送技術*1)を開発しました。

□ 一般に、水中カメラの映像を生中継で伝送する場合にはカメラケーブルを使用しますが、長いカメラケーブルは水の抵抗を受けやすく、水中から安全に生中継するためには、複数のダイバーが必要です。

□ 今回開発した水中ワイヤレスIP伝送技術では、カメラ映像の伝送に、水中での減衰が少ない青色可視光を用いることにより、カメラケーブルを不要としました。

□ さらに、安定したワイヤレス伝送を実現するために、生中継に適したIP伝送技術を開発しました。これにより、送信光が伝送路中の障害物で遮断され一時的に受信データが欠落した場合でも、受信側からの自動制御で欠落データを優先的に再送するなど、安定伝送を可能としています。

□ この研究成果は、5月29日(木)〜6月1日(日)に開催する「技研公開2014」でご覧いただけます。今後は、さまざまな水中環境で伝送実験を行い、映像伝送の高安定化や伝送距離の拡大など、番組制作の高度化に向けた研究開発を進めていきます。

*1) IP(Internet Protocol):インターネットで使われるデータ伝送技術


 
 
 
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