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◆新しい多視点ロボットカメラシステムを開発
〜複数カメラの連動制御で、よりダイナミックな映像表現が可能に〜
(平成25年5月9日)


□ NHKは、被写体の位置と動きに応じたダイナミックな多視点映像を撮影できる新しいロボットカメラシステムを開発しました。多視点映像とは、スポーツ選手などの被写体を取り囲むように配置した複数のカメラ映像を切り替えることによって、時間を止めた状態で被写体の周囲を回り込んで見ているかのような映像表現を可能とするものです。

□ 従来の多視点カメラシステムでは、カメラの撮影方向が固定され、限られた位置の被写体しか撮影することができませんでした。今回、1台の主カメラに8台の副カメラの動き(左右パン、上下チルト、ズーム)を連動させることによって、すべてのカメラの注視点*1)が一致するように撮影方向を制御できる手法を開発しました。これにより、激しく動き回るスポーツ選手をカメラで追いかけながら、競技中の決定的な瞬間の多視点映像を撮影できるようになりました。

□ さらに、撮影した映像の画像処理*2)の高速化や、編集・送出の自動化を 実現したことによって、スポーツの生中継においても、競技の進行に合わせてタイミングよく多視点映像を使用することができます。

□ この研究成果は、5月30日(木)〜6月2日(日)に開催する「技研公開2013」でご覧いただけます。今後は、ロボットカメラの小型化などを図り、スポーツ番組以外のさまざまな番組への応用も進めていきます。

 *1) カメラが見ている点
 *2) 複数のカメラ映像を滑らかに切り替えるための画像処理


 
 
 
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