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宮城県石巻市「長尾テレビ共同受信施設」の復旧について
（平成25年4月1日）
ＮＨＫは、東日本大震災により運用を休止していた宮城県石巻市の「長尾テレビ共同受信施設※1」の復旧工事を平成25年3月末に完了しました。
この地域は、津波により大きな被害を受け、テレビ共同受信施設も全壊しました。現在も電力など一部のライフラインが復旧していない状況ですが、主に漁業に携わる地元のみなさまから、気象情報やニュースなど、生活に密着する情報を地上デジタル放送で早く見られるようにしてほしいとの要望を多くいただいておりました。
今回の復旧工事では、ソーラーパネルと充電バッテリーを利用することによって、電力の供給が再開していない状況においても、テレビ共同受信施設の動作に必要な電力を確保しています※2。また、震災によりＵＨＦアンテナや増幅器などを設置していた受信場所も利用できなくなったため、北上川を挟んで対岸にある別のテレビ共同受信施設から、23ＧＨｚ帯無線装置を利用して地上デジタル信号を伝送しています。
なお、地元のみなさまは、各家庭に設置しているソーラーパネルや発電機を電源としてテレビをご覧になっています。
今後もＮＨＫは、被災地での放送の確保を図るとともに、復興を支援する取り組みを充実していきます。
| *1 |
地元組合と共同で設置・運営しているＮＨＫ共同受信施設（全国に約5,700施設） |
| *2 |
日本アンテナ株式会社の協力を得て施工 |
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