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◆メガネなし立体テレビ用カメラの画質が向上!
〜カメラのサイズも従来比で約10分の1に〜
(平成25年3月18日)


□ NHKは、メガネをかけなくても自然で見やすいインテグラル立体テレビの研究開発を進めています。インテグラル立体テレビとは微小レンズ群からなるレンズアレーを撮影、表示の双方に用いて立体像を再現する方式です。

□ これまでは、撮像素子より大きなレンズアレー*1)を用いていたため、撮像素子に向けて集光するレンズが必要となり、この集光レンズのひずみが画像の劣化につながっていました。今回、撮像素子と同じサイズの微小なレンズアレーを撮像素子と一体化することで、集光レンズを不要とし、これによる画像劣化がなくなりました。

□ さらに、カメラそのものが従来比の約1/10に小型化でき、これまで困難であった屋外での撮影にも使用可能となります。

□ 今後は、インテグラル立体テレビカメラのさらなる画質向上や立体ディスプレーの高解像度化など、立体テレビ放送に必要な要素技術の研究を着実に進めていきます。今回の研究成果は、2013年電子情報通信学会総合大会(3/19-22)で報告する予定です。

 ※1) 立体テレビカメラのレンズアレーは、ファイバーレンズの二次元配列で構成されます。ファイバーレンズは、円筒形状をしており、中心部で屈折率が最も高く、半径方向の周辺に行くに従って連続的に屈折率が低くなっています。

※本研究の一部は、総務省の委託研究「複合撮像面による空間情報取得システムの研究開発」(NHKと財団法人NHKエンジニアリングサービスが共同で受託)として実施したものです。

 
 
 
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