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ノンリニア・アーカイブス装置を開発
〜 地方局でも、手軽なアーカイブスを実現 〜

(平成22年11月11日)


□ NHKはノンリニア編集機で編集した内容をそのままアーカイブスとして保存できる「ノンリニア編集機用アーカイブス装置」を開発※)しました。編集作業とアーカイブスが1つのシステムで完結するため、番組再利用時の制作効率を大幅に改善できます。

□ 現在、地域放送局では、放送済みの完成番組テープのみを保存し、番組編集に使ったオリジナル映像や音声データの大部分は、スペース等の問題でアーカイブスとして保存されていません。後日、番組を再利用する場合、この放送済みの完成番組テープから再編集を行うため、カット映像の前後が使えなく、また不要な文字スーパーを削除できないなどの制約がありました。

□ そこで今回、民生用のコンパクトで安価なブルーレイディスクにアーカイブス化できる「ノンリニア編集機用アーカイブス装置」を開発しました。主な特徴は以下の3点です。

(1) ノンリニア編集機で映像を加工した部分は、オリジナルの映像と映像効果の編集データに分けた状態で保存するため、番組を再編集する場合にオリジナル映像が使用可能。
(2) 完成番組を保存する場合、番組内のそれぞれのカットの映像の前後にのりしろを付けて保存するため、再利用時にカット長の調整が容易。
(3) 番組内で使用したテキスト情報も全て保存するため、検索が可能。

□ 今回、開発した装置はInterBEE2010(11月17日〜19日、幕張メッセで開催)において、さくら映機(株)のブースで展示する予定です。

※) NHK宮崎放送局が、さくら映機(株)と共同開発


【参考資料】

(1) 完成番組、素材映像・音声、テキスト情報、編集データを、1メディアで一括保存・管理
(2) 完成番組の映像カットを、字幕スーパー無し、のりしろ付きの、素材品質で再利用可能
(3) 小型で安価で長期間安定保存できる記録媒体に保存

図1.今回開発したノンリニア編集機用アーカイブス装置

 
 
 
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