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◆地上波で大容量伝送が可能な技術を開発
〜スーパーハイビジョンの地上放送を目指して〜
(平成22年5月24日)


○ 将来、ハイビジョンの16倍の画素数を持つスーパーハイビジョンを地上波でご家庭にお届けするためには、大容量伝送が可能な技術が必要不可欠になります。NHKは、今回、超多値OFDM*1技術と偏波MIMO*2技術を用いることで、大容量コンテンツの伝送を実現しました。現在、地上放送は1チャンネルで1番組のハイビジョンを送るのに対し、この技術を使うことにより、同時に4番組のハイビジョンを伝送することが可能になりました。

○ 超多値OFDM技術とは、OFDM信号のベースとなる各キャリアシンボルの信号点数を増やして、より多くの情報を伝送する技術です。現行の地上デジタル放送方式であるISDB−T*3のOFDM信号では、最大64個の信号点を用いて一度に6ビットの情報を伝送するのに対し、今回開発した技術は、最大1024個の信号点を用いることで10ビットの情報を伝送することができます。(図1)

○ 偏波MIMO技術とは、同一チャンネルに水平偏波と垂直偏波*4の2つの電波を使い、互いに異なる情報を同時に伝送する技術です。現行の地上デジタル放送では、混信を避けるために水平偏波あるいは垂直偏波のどちらか一方だけを使って放送していますが、2つの電波を同時に使用することで、伝送できる情報量を2倍に増やすことができます。(図2)

○ 今回行った伝送実験では、試作装置を用いて、異なる情報で変調された 2つの超多値OFDM信号を、それぞれ水平偏波と垂直偏波で送信し、それらを水平偏波用および垂直偏波用のアンテナで同時に受信しました。それぞれの偏波で受信した信号は、互いに他方の偏波の信号が混ざった状態になっていますが、2つの信号を精度良く分離し、大容量の情報が正しく復調できることを確認しました。

○ この技術は、5月27日から30日まで開催するNHK放送技術研究所の一般公開で展示します。

*1 OFDM : Orthogonal Frequency Division Multiplexing、直交周波数分割多重方式
*2 MIMO : Multiple-Input Multiple-Output、送信機と受信機の両方に複数のアンテナを設置して送受信する方式
*3 ISDB-T : Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial
*4 水平偏波は電界が地面に対し水平に振動し、垂直偏波は地面に対し垂直に振動する



 
 
 
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