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◆視聴者による映像コンテンツ共同制作システムを開発!
〜 インターネット上で手軽に楽しく参加!〜
(平成21年5月18日)


○ NHKはこのたび、インターネットを使って複数の人が共同して映像コンテンツを制作できるシステムを開発しました。これにより、手軽に情報発信できる新たなコンテンツ制作環境が広がります。

○ 誰もが簡単にCGを使った映像コンテンツを制作しインターネット上で公開する手法として、これまでNHKが研究開発を進めてきたTV4U(TV for you)があります。TV4Uは、簡単な作業で番組進行台本を作成することができ、その進行台本に基づきCGの出演者(CGキャラクタ)やスタジオセットの映像を生成し、コンテンツを自動的に制作することができます。

○ 今回、TV4Uの機能をさらに拡充し、これまで一人でコンテンツ制作してきた環境を、ネットワークを介して複数で協力して制作できる環境を実現しました。TV4Uで設定した仮想スタジオセット(インターネット上のCGスタジオ)に設置するカメラ(CGカメラ)や出演するCGキャラクタなどをインターネット経由でリアルタイムに操作できるようになります。

○ 複数のユーザがCGカメラやCGキャラクタなどの役割を分担して操作することで、実際にカメラを操作しているような臨場感・一体感を味わうことができ、これまでのTV4Uではできなかった生放送番組のような臨場感のあるコンテンツ制作を、多くの人がより身近に体験できるようになります。

○ 本システムでは、CGカメラやCGキャラクタをコンピュータが自動的に判断して状況に応じた動作をさせることもできます。そのため、操作するユーザ数に幅を持たせて柔軟に映像コンテンツを制作することができます。

○ 5月21日(木)〜24日(日)に開催する放送技術研究所の一般公開でご覧いただけます。

(参考)
本システムの特徴
CGカメラ・CGキャラクタなどの役割を複数のユーザで分担し、インターネットを介して同時に共同して一つの映像コンテンツを制作することができます。
Webカメラのライブストリーミング映像など、ライブ素材を扱うことができます。
CGキャラクタの自然で高品質な表現が可能です。
ユーザが操作するだけでなく、コンピュータが自動的に判断して、CGカメラ・CGキャラクタに状況に応じた動作をさせることもできます。


図1 本システムによる映像コンテンツ共同制作の概略図


複数のユーザがインターネットを介して、インターネット上のCGスタジオに設置するCGカメラや出演するCGキャラクタなど自分が担当するものを操作することができ、共同して一つのCG映像コンテンツを制作することができます。


 

図2 共同制作したコンテンツ画面の例

あるユーザによって操作されたCGスタジオセット内のCGキャラクタを、ライブ映像素材と共に、別のユーザがCGカメラを操作して制作(撮影)した画面



図3 操作画面の例

CGカメラを担当するユーザは、専用の操作パッドを用いてあたかも実際のカメラを動かしているかのようにCGカメラを操作することができます。
 
 
 
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