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◆データ放送コンテンツ仕様作成支援ツールの開発
〜データ放送コンテンツの制作がより効率的に〜
(平成17年11月14日)


○ NHKは(株)メディアキャストと共同で、データ放送の仕様作成を支援するためのアプリケーションソフトウェアを開発しました。本ソフトウェアを使用 することで、データ放送コンテンツの制作仕様をGUI*により直感的に設計でき、制作効率が大幅に改善されます。

○ 地上デジタル放送やBSデジタル放送で提供しているデータ放送のコンテンツ制作はこれまで、コンテンツ企画者のコンセプトから、コンテンツ設計者が汎用ワープロなどを利用して、画面レイアウトや画面遷移の仕様を手作業でデザインし、この仕様を元に実際のデータを作成していました。

○ このため、コンテンツ制作に多くの時間を要し、またデータが完成するまでは、企画者のコンセプト通りのコンテンツになっているかを確認することが出来ないため、修正への対応にも時間を要していました。

○ 今回、開発したソフトウェアでは、データ放送コンテンツの画面レイアウトや画面遷移を、描画用のアプリケーションソフトウェアのような簡単な操作で設計でき、この設計データをもとに仕様ドキュメントや検証・確認用のテスト表(照合リスト)を自動生成することができます。

○ 画面遷移を確認できるプレビュー機能を装備しており、コンテンツ企画者の意図を容易にイメージ化できるため、コンテンツ検討の早い段階において、仕様の完成度を高めることができ、制作効率を格段に向上させることができます。

○ 今回、開発したアプリケーションソフトは、11月16日より幕張メッセで開催される国際放送機器展において、参考出展する予定です。NHKは今後も、デジタル放送のサービス充実に向けて、データ放送をはじめとしたさまざまなコンテンツの効率的制作に資するシステムの開発を進めます。

※ GUI : Graphical User Interface。 ユーザへの情報表示にグラフィックを多用し、マウスなどよって大半の操作を行なうことができるユーザインターフェースのこと。



[図] データ放送コンテンツ制作の流れと開発した仕様作成支援ツール





[図]  仕様設計の画面と実際のデータ放送画面のイメージ

 
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