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技術情報

 
ハイビジョン映像を高画質の静止画素材として活用できる
メディア・プリント・クラブ
(平成16年11月15日)


○ NHKは(株)山下電子設計と共同で、ハイビジョン映像を高画質のまま簡単に静止画素材として印刷したり、電子ファイルに変換できるシステム、メディア・プリント・クラブ(略称:メディクラ)を開発しました。

○ これまで、ハイビジョン番組の動画像をそのままの品質でキャプチャーするには、プロ仕様の機器を組み合わせて実現していました。簡単でしかも安価に取り込むことのできる装置が求められていました。

○ 今回開発したメディクラは、市販のパソコンとプリンターをベースに、HDTV用キャプチャーボードCAP-1080*1と、ハイビジョンから標準動画像まで対応可能にするためのメディアコンバーターで構成されています。ハイビジョン信号から、DVDや家庭用VTRのNTSC信号*2まで、再生機の種類を問わず、入力信号をハイビション(HD-SDI)信号に変換し、非圧縮のままキャプチャーボード経由でパソコンに取り込むことで、高品質な静止画像が得られます。

○ 専用コントロールソフトにより、入力信号の選択やキャプチャーの操作、画質のグレードの選択や画質補正、トリミング、印刷の制御などをパソコン上から操作できることも大きな特長です。

○ すでに広報局で運用を始めていますが、新聞社や雑誌社などからの要請に対し、迅速に高画質な番組の画像を提供でき、好評を博しています。また、ホームページ*3やデータ放送画面の作成時にも有効に活用しています。

○ 11月17日から19日に幕張メッセで開催されるInterBEE 2004にて、メディクラを展示し、品質の高さと使い勝手の良さを来場の皆さんに体感していただく予定です。

※1 : 平成15年7月9日に報道発表
※2 : 業務用VTRのHD−SDI信号、D-VHSのD端子信号、ハイビジョンアナログコンポーネント信号、DVDや家庭用VTRのNTSC信号など
※3 : //www.nhk.or.jp/digital/など






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