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技術情報

  手間をかけずに字幕データからメタデータを作る
“p-SeRV” を開発
(平成16年11月11日)

○ NHKとダイキン工業(株)は、字幕データからサーバー型放送などに必要不可欠なメタデータを作成する変換キット“p-SeRV”(ピーサーブ)を開発しました。

○ サーバー型放送のサービスの特長であるダイジェスト視聴や選択視聴には、メタデータと言われている番組の内容や関連の情報を時刻情報とともに用意する必要があり、このメタデータの作成を効率的に行うことが課題の1つでした。

○ 今回、開発した“p-SeRV”は、既存の字幕放送で用いた文章と時刻情報を再利用し、メタデータに変換する技術です。はじめからメタデータを作成することに比べると容易かつ迅速に、番組に関連した補足情報のデータベースの作成が可能になります。

○ “p-SeRV”を利用することにより、番組検索やダイジェスト視聴など、サーバー型放送サービスでのさまざまな活用が可能になります。

○ 今回、ダイジェスト視聴の新しい形態として、これまでの見る、聞くというテレビではなく、字幕のテキストを読むことに主眼をおいた「読むテレビ」を考案しました。「読むテレビ」により、車中などの隙間(ニッチ)の時間帯でも、効率的に番組情報を把握することが可能になります。

○ 11月17日から19日に幕張メッセで開催されるInterBEE 2004にて、“p-SeRV”を活用したサーバー型放送サービスの一例を展示する予定です。今後も、“p-SeRV”をさらに活用した技術開発を進めるとともに、視聴者の皆さんに進んで使って頂ける新しい放送サービスを展開していきます。


※p-SeRV: people Serviceの略。字幕をメタデータとして有効利用することにより、視聴者の皆さんにやさしい新しい放送サービスが展開できることを意味します。本格的なサーバー型放送がスタートする以前の “pre-server”型放送という意味もかねています。







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