NHK INFORMATION
技術情報

  ◆次世代放送局間情報連絡回線網(ab-Net*)を開発
  〜最適な帯域と信頼性を確保した
     放送を支える基幹情報ネットワークの構築〜

(平成16年9月28日)
○ NHKとNTTコミュニケーションズ(株)は、全国の放送局を相互に接続する次世代放送局間情報連絡回線網(ab-Net)を開発・整備し、運用をはじめました。

○ 放送を支える局間情報連絡回線網は、データ放送などの放送コンテンツをはじめ、編成情報、アーカイブス公開ライブラリの番組データ、事務用データや社内電話などさまざまな情報が流れます。これらのデータが全国約120拠点間でやりとりされ、また大容量のデータに対応するため、信頼性と広帯域化の確保が必要となります。

○ これを解決するため、それぞれのデータの特質を分析・整理し、それぞれに最適な安定性・運用性・セキュリティを確保した「次世代放送局間情報連絡回線網(ab-Net)」を構築しました。さまざまな番組データや事務用データに加え、社内電話などもこの回線網に統合した構成となっており、回線・設備経費を抑えながら、安定したネットワーク運用が可能になります。

○ ab-Netは映像伝送も可能な広帯域のネットワーク構成となっているため、「NHKアーカイブス(埼玉県川口市)」に蓄積された番組を、全国7つの拠点局などでアーカイブス番組公開ライブラリとして視聴することが可能となりました。また、データ放送やNHKデータオンラインなどのさまざまなコンテンツも各放送局間でやりとりすることができ、地上デジタル放送のきめ細かな地域サービスの向上が可能となります。

○ ab-Netにより、NHKは地上デジタル放送時代のさまざまな情報通信に対応することが可能となりました。今後も、ab-Netをさらに有効活用した技術開発を進め、新しい放送サービスの充実に貢献していきます。


*ab-Net:advanced broadcasting Networkの略。IP/ITを駆使した先駆的な放送局情報ネットワークを意味する。



次世代放送局情報連絡回線網 (ab-Net)



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