◆地上デジタル放送携帯受信向けの 放送・通信連携サービス提供携帯端末の開発 （平成15年5月19日） ◯ ＮＨＫは、地上デジタル放送で行われる予定の携帯端末向けデータ放送サービスと、携帯電話を組み合わせた放送・通信連携サービスを体験できるサービスシミュレータを開発するとともに、(株)KDDI 研究所（以下KDDI 研究所）と共同でこの携帯端末を試作・開発しました。 ◯ 地上デジタル放送の特徴の一つに、徒歩や車などで移動しながら携帯端末で受信できる放送サービスがあります。この放送サービスと携帯電話によるインターネット機能を組み合わせることにより、携帯端末向けに、より一層魅力的な新しい放送・通信連携サービスが考えられます。 ◯ 今回開発したサービスシミュレータは、これらの連携サービスをコンピュータ画面上で体験するもので、地上デジタル放送で受信した放送コンテンツと、通信により受信したコンテンツを同一画面上に表示する機能や、地上デジタル放送で送られてきた情報から携帯電話網経由によるインターネット接続機能など、様々な放送・通信連携サービスをテストすることができます。 ◯ KDDI 研究所との共同開発による携帯端末は、このようなサービスの技術的可能性を検討するために試作したもので、上記機能を有するボードおよびバッテリーをケースに収めた持ち運び可能な小型軽量端末です。また、サービス提供のためのサーバーはKDDI 研究所が開発しました。 ◯ この携帯端末とサーバーを用いることにより、放送番組に連動した通信サービスや、番組を補完する情報提供を通信経由で行うサービスなどをテストすることができ、今後期待される新しいサービスの検証に活用できます。 ◯ 今後、KDDI 研究所と協力してフィールド実験を行い、各種連携サービスの検証を行うと共に、実現のための技術要件の明確化を進めていきます。 ◯ 本サービスシミュレータと携帯端末については、5月22日〜25日に開催するＮＨＫ放送技術研究所の一般公開で展示いたします。