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◆HV−L字送出装置の開発について
〜大雨や台風時のL字放送をハイビジョンで〜
(平成14年12月10日)
○ NHKは、地上デジタル放送に向けて小型、軽量、高機能なハイビジョンL字送出装置を、(株)アサカと共同で開発しました。
○ NHKでは台風、大雨、大雪など長時間にわたり状況が刻々と変化 する災害に対し、最新情報をいち早く視聴者に届けることが求められています。そのために、画面内の一部に最新情報を伝える L字放送を行っています。
○ 従来のL字放送システムは、画面を縮小するDVE装置や気象・災害情報等をスーパーする装置を仕組みあわせ、ラック1本の3分の2程度のスペースが必要でした。今回、開発したL字送出装置は、機能を特化することにより、ハイビジョン対応となっていながら、大幅な小型化(高さ:1U、重さ:20kg)・低消費電力化・低コスト化を実現しました。
○ 災害等、人命にかかわる大切な情報を送出するため、装置の信頼性を高め電源の二重化を図り、電源が切れても継続して放送できるバイパス機能を設けています。また縮小画面位置を自由に調整・変更できる機能やベース画面のレイアウトを10パターン保存し、必要に 応じてワンタッチで読み出す機能なども付加しています。
○ 今回、開発したハイビジョンL字送出装置は、2003年12月開始予定の地上デジタル放送で導入予定です。
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(写真1)
HV−L字送出装置 外観図 |
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(写真2)
HVL字放送 (イメージ) |
入 力 |
LINE、BG1、BG2(FILL)、KEY、SYNC |
出 力 |
LINEOUT1、LINEOUT2、PREVIEW1 |
外部同期 |
BBまたは3値SYNC |
最小遅延 |
280H |
外形寸法 |
430(W)×550(H)×43.6(D)mm |
重 量 |
20Kg
(2重化電源含む) |
消費電力 |
120W以下 |
(表1)
HV−L字送出装置の緒元
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