別 紙



<ダイバーシティ受信型デジタル放送中継装置の原理>
○ 一般にダイバーシティ受信合成は、複数のアンテナで受信した信号を受信レベルの大きいほうを選択する方式(選択ダイバーシティ)や、複数の受信信号を同相合成する方式(最大比合成、等利得合成)があります。
○ 本装置では、デジタル放送の数千本の搬送波からなるOFDM信号を搬送波1本1本について上記のダイバーシティ合成を行い、再送信信号を生成し出力します。

<具体的な動作原理>
(1) 数千本の搬送波からなるOFDM信号を複数系統(1〜4本)の受信アンテナで受信し、本中継装置に系統毎に入力します。
(2) 本中継装置では、OFDM信号の搬送波1本1本について系統間で同相合成となるようにダイバ−シティ合成を行います。
(3) 具体的には、系統毎にOFDM信号のパイロットを検出し各搬送波の振幅レベルを推定します。次に、OFDMの搬送波の1本1本について、合成後に最もCN比が大きくなるように、系統毎に用意したデジタルフィルタの係数を計算します。この時、同時に信号の等化(イコライザー)も施されるような係数とします。
(4) このようにして、系統毎にデジタルフィルタを通過したOFDM信号を合成することにより、信号品質の改善を行った上で、再送信信号を生成し出力します。


<系統図>



<外観写真>



筐体寸法:480(W)×150(H)×500(D)


<入出力信号のスペクトル(室内実験)>
・受信信号は、DU比6dB、遅延時間1マイクロ秒のマルチパス波


受信系統1の信号スペクトル
   

送信信号スペクトル

受信系統2の信号スペクトル
   







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