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技術情報

  ◆走査線2000暴級超高精細カラーカメラの試作開発
〜将来の高臨場感放送をめざして〜
(平成13年1月31日)

○ NHK放送技術研究所(山田宰所長)は、走査線数がハイビジョンの2倍の超高精細カラーカメラを試作開発しました。NHKでは走査線数が4000本級の超高精細映像による「高臨場感放送システム」の研究を進めており、今回の試作開発はそれを目指したものです。

○ 開発したカメラは、走査線数2250本、毎秒60フレームの順次走査のもので、その情報量はハイビジョンの8倍になります。このカメラに用いる撮像素子として、画素数が800万のCCDを新たに開発しました[*]。この超高精細映像を通常のCCD動作で撮像すると、約600MHzという極めて高いクロック周波数が必要となり実現が困難です。今回開発したCCDでは、画面を16分割してそれぞれの映像信号を取り出すことにより、クロック周波数を低くしています。
[*]カナダDalsa社と共同開発

○ カメラの信号は、ハイビジョンで使用されているデジタルインターフェース(HD-SDI:High-Definition Serial Digital Interface)を8組用いて出力されます。そのため、後段での信号処理や録画などは、ハイビジョン機器を利用することが可能です。

○ 今後、このカメラの試作開発をベースにさらに発展させ、超高精細映像による高臨場感放送システムの実現へ向けて、研究を進めて行く予定です。


※別紙参照











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