◆ＴＶＭＬ(番組記述言語)を活用したＣＧ映像ＮＨＫの番組に初登場！ （平成１１年８月２７日） ○ＮＨＫ放送技術研究所では、ＣＧキャラクターが演技するテレビ番組をコンピュータ上で作成する番組記述言語ＴＶＭＬ（ＴＶ　Ｐｒｏｇｒａｍ　Ｍａｋｉｎｇ　Ｌａｎｇｕａｇｅ）と、ＴＶＭＬで書かれた台本を読み込んでテレビ番組を出力するソフトウエア（ＴＶＭＬプレーヤー）の研究開発をメーカーや大学＊１と共同で実施しています。 ○ＴＶＭＬを使って制作したＣＧ番組が、８月、ＮＨＫの番組に初めて登場しました＊２。 ■生放送に出演した子どもたちの意見をまとめたミニ番組を、生番組中にＴＶＭＬを使用して制作し、放送しました。 ■台本さえ完成すれば即座に番組が得られるというＴＶＭＬの特長を生かして、番組のなかで使用するＣＧ映像を非常に短時間で制作しました。 ○ＴＶＭＬは、誰でも簡単にＣＧの制作ができるよう次のような特長を持っています。 ■ＣＧキャラクターの一連のセリフや動作、画面への文字スーパー、再生するビデオや効果 音などをＴＶＭＬで記述し、簡単に番組台本を作成することができます。 ■このＴＶＭＬ台本をＴＶＭＬプレーヤーが読み取り、ＴＶＭＬ台本通りに、ＣＧキャラクターがしゃべったり動作します。画面 への文字スーパーや、ビデオ、効果音もリアルタイムで実行され、番組が出力されます。 ○ＮＨＫでは今後、今回番組で使用した経験を生かし、ＴＶＭＬの映像・音声の表現をより豊かにしていく改善や運用性の向上を行うとともに、デジタル・マルチメディア放送時代にふさわしい新しい番組制作システムの研究開発にも積極的に取り組んでいきます。 注１：日立電子(株)、(株)日立製作所、慶應義塾大学など 注２：ＴＶＭＬを使用した番組は、８月に放送された次の３本です。 　　　１．きみもアクセス デジタル不思議ボックス 〜もっと知りたい日本のお米〜 　　　　　ＥＴＶ　８月２１日(土) ９:00〜11:45、13:50〜17:00（生放送） 　　　２．真夏のトークバトル・納得できナイト！ 〜サラリーマン１０年生編〜 　　　　　ＧＴＶ　８月２０日(金) 23:35〜１:04 　　　３．新・真夜中の王国 〜デジタルが開いた映像の新たな可能性〜 　　　　　ＢＳ２ ８月13日(金) １:50〜２:50 図１．ＴＶＭＬシステム 図２．「デジタル不思議ボックス」の放送画面