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会長記者会見要旨 2008/1/10
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任期を終えるにあたって
(橋本会長)
あけましておめでとうございます。私は、就任以来、『視聴者第一主義』を掲げて公共放送NHKの役割を果たしていくと言ってきた。年末年始の番組についても言えるが、「紅白歌合戦」を含めて現場が様々な工夫と努力で見応えのある番組を提供できたと思うし、視聴者の皆さまにも楽しんで頂けたのではないかと思う。就任からの3年間だが、全力で走ってきたというのが率直な思いだ。私の掲げた改革には二つの目的があった。一つは一連の不祥事によって失われた視聴者からの信頼を回復し、財政を回復させること。もう一つは、本格的なデジタル時代という新たなメディア環境に向けて、公共放送としてのNHKの組織と業務のあり方を変えていくこと、これを目指して全力投球してきた。全役職員による総力戦で、受信料収入の回復基調をつくり上げてきた中で、昨年末には、改正放送法が成立し、NHKもアーカイブス・オンデマンドなど、時代に即した活動ができる環境も整ってきた。ここまでやってくることができたことにほっとしている。中国の古典に『四時の序、功を成す者は去る』という言葉がある。春夏秋冬、それぞれ自らの役割を終えれば、次にその立場を譲るように、我々としては新しい事業に取り組む環境を整えてきた。これからのことはこれからの人にお任せしたい。新しい執行部が視聴者の皆さまに対する責務を果たしていけるよう願っている。退任まで、あと2週間という限られた期間だが、最後までしっかりとやりたい。
(永井副会長)
受信料を支払い続けてくださる視聴者の皆さま、また支払いを再開していただいた視聴者の皆さまに本当に感謝したい。また、厳しい状況の中で、心に残る優れた番組、確かな報道をしてくれた現場を誇りに思っている。就任直後は視聴者の厳しい視線を浴びたが、半ばを過ぎるころから少しやわらかくなって激励に変わってきたことを身をもって感じた。その背景には、こういうときにこそ良いものを出して行こうという現場の頑張りがあったと思う。私は視聴者総局長として、視聴者の声をNHKにつなぐ仕事を担当してきたが、これが実体を持って放送に有機的に作用して、より良い番組づくり、ジャストミートする編成につながったと感じている。全職員による信頼回復活動や全国の放送局で地域貢献活動を展開してきたが、こうしたことが公共放送人として受信料を適正に使う、本当のコンプライアンス意識の醸成につながっていると感じている。この3年間、職員としては大変厳しい経験だったが、職員一人ひとりが真の公共放送人になるための試練だったし、これを忘れず、良い番組、良い取材、良い報道を出していく礎になればと願っている。
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年頭のあいさつで『根拠の無い批判には憤りを感じる』と述べたことについて
(会長)
3年間、視聴者の信頼を回復するため、NHK内部の仕組みを変える改革を組織をあげて着実に積み重ねてきた自負がある。番組についてもおおむね好評を得ているように、力を注いで努力してきた成果が表れてきている。ここまで組織全体としてやってきた事実を見てほしい。積み重ねたものまで全て否定されると辛いという気持ちをこめて言ったつもりだ。職員に対して自信を持って前に進んでほしいという意味を込めて表現したものであり、何か特定の批判を念頭に置いたものではない。
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後に残る職員にどのようなメッセージを贈るのか
(会長)
NHKは『報道機関』と『公共放送』の二つの使命・役割をもっている。特に報道機関としては、そこにNHKに対する視聴者の信頼の根拠があるわけで、これを四六時中、念頭におくことが基本中の基本。職員には、『自主自律』を自己規範として持ってほしい、磨くのは自分自身だと常々言ってきた。NHKの仕組みは、制度上、国会で予算の承認を得なければならないなど、いろいろな力との関係のあり方があるが、受信料制度という自主自律のためには恵まれた制度があり、視聴者の期待に応えるためにも、職員にはそこに徹してほしい。
(副会長)
理屈にあわないことを言われたら、闘ってほしいと思う。いい番組、挑戦的な番組を出しているところは、必ず、現場では闘っている。一人ひとりの自主性、説得力をもって、ものを言っていってほしい。
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海老沢前会長の退職金と、橋本会長の退職金について
(会長)
私の残りの任期の間に前会長の退職金の支給を提案することは考えていないし、私自身についても自分で決めるわけにはいかない。次の会長が経営委員会に対してどういう考え方を示し、経営委員会がどう判断するかだと思う。
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次期副会長にはどういう人が望ましいと橋本会長は考えているか
(会長)
私から具体的に薦めることはできないと思っているが、ことしは北京オリンピックや洞爺湖サミットなどのほか、改正された放送法への対応などがあり、業務を執行する上で空白が許されない時期にあたる。このため、NHKが置かれている現状について十分わかった人、あるいはよく理解してもらえる人が望ましいと考えている。
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「第58回紅白歌合戦」について
(会長)
現場が努力して出演者の順序も工夫するなど、歌そのものに重点をあてる演出が凝らされた、今回のテーマ『歌の力・歌の絆』にふさわしい紅白だった。その年に亡くなった人を通して時代を振り返る企画など、歌に対する視聴者の期待に十分応える紅白だったと満足している。次期会長には、さまざまな視聴者に紅白も含めて幅広い豊かな番組を提供することが公共放送の役割だということを引き継ぎたい。今回から始まった3か年のリニューアルを支援していただいて、紅白の還暦を迎えてほしいと思っている。視聴率については、衛星第2放送やハイビジョンでご覧になる方も増えているので、実に多くの方に見ていただいたと思っている。
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