日本放送協会 理事会議事録  (平成25年11月12日開催分)
平成25年11月29日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成25年11月12日(火) 午前9時00分〜9時15分

<出   席   者>
 松本会長、小野副会長、塚田専務理事、吉国専務理事、石田専務理事、
 木田理事、久保田技師長、板野理事、上滝理事、福井理事、下川理事、
 森永理事
 井原監査委員、上田監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 松本会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項

1 審議事項
(1)平成25年度中間決算・中間連結決算について

2 報告事項
(1)平成25年度内部監査実施状況(4月〜9月)


議事経過

1 審議事項
(1)平成25年度中間決算・中間連結決算について
(経理局)
 平成25年度中間決算と中間連結決算の概要について、審議をお願いします。
 中間決算は、放送法に定めはありませんが、NHKにおける経営の意思決定のための情報提供を的確に行うとともに、視聴者に対し一層の透明性の向上を図ることなどを目的として、23年度から正式に実施しています。これまで中間決算の公表は、11月下旬に行っていましたが、今年度は決算整理の早期化に取り組み、公表の時期を早めました。
 はじめに、NHK単体の中間決算の概要を説明します。
 まず、「事業収支」です。
 事業収入は3,301億円で、受信料の前倒しの業績確保に向けた取り組みなどにより、予算に対して50.9%の進捗となり、約60億円の増収となりました。事業支出は3,120億円で、国内放送、国際放送番組の充実を図る一方で効率的な業務運営に努めた結果、予算に対して48.2%の進捗となり、約120億円の支出を抑制することができました。以上により、25年度中間期の事業収支差金は、収支均衡予算に対し、180億円の収支改善となりました。
 続いて「損益の状況」です。
 経常事業収入は3,275億円となり、前年度同期に対して124億円の減収となりました。これは、昨年10月からの受信料値下げの影響によるものですが、受信料の増収と支出の抑制に努め、180億円の黒字を確保しています。
 次に「資産・負債等の状況」です。
 資産合計は9,103億円で、前年度末に比べて125億円減少しています。これは、固定資産の取得が年度後半に集中することなどによるものです。負債合計は2,914億円で、前年度末に比べ306億円減少しています。これは、未払金が年度後半に大きくなる傾向にあるためです。純資産合計は6,188億円で、事業収支差金の剰余金が180億円発生したことにより増加しました。自己資本比率は68.0%と、前年度末に比べ2.9ポイント増加しており、健全な財政状態を維持しています。前年度同期は67.9%で、ほぼ同じ比率でした。
 続いて、連結決算の概要を説明します。連結の範囲は、連結子会社13社と、持分法適用会社1社です。総合ビジョンが25年7月1日にNHKエンタープライズに吸収合併されたことから、持分法適用会社は1社になりました。
 まず、「損益の状況」です。
 連結における経常事業収入(売上高)は3,638億円、中間事業収支差金(純利益)は179億円となり、昨年10月からの受信料の値下げの影響や、持分法適用会社の総合ビジョンの合併処理などにより、減収・減益となりました。
 連単倍率は、経常事業収入で1.11倍、中間事業収支差金で0.99倍程度となっており、この3年間ほぼ同水準で推移しています。
 経常事業収入(売上高)の内訳ですが、NHKは受信料値下げの影響により、127億円の減収となりましたが、子会社については、NHKアイテックの東京スカイツリー受信対策業務やNHKプロモーションの大型美術展開催による売上の増加などにより、全体で70億円の増収となっています。
 資産・負債等の状況ですが、25年度中間期の資産合計は1兆0,294億円となり、1兆円規模を維持しています。自己資本比率は66.7%と、前年度末に比べ2.8ポイント増加しており、連結においても健全な財政状態を維持しています。
 この内容が決定されれば、本日開催の第1200回経営委員会に報告します。なお、NHK単体・連結の中間財務諸表と独立監査人の中間監査報告書については、11月19日の理事会で審議のうえ、26日開催の第1201回経営委員会に報告します。

(会 長)

 中間決算の状況を踏まえると、年度末に向けてはどのような見通しが立てられますか。

(経理局)

 堅調に推移している状況ですが、10月には東京都・伊豆大島の台風被害への対応があり、年度後半にはソチオリンピックへの対応による支出などがあるため、引き続き支出の抑制を図っていきたいと考えています。

(会 長)

 原案どおり決定します


2 報告事項
(1)平成25年度内部監査実施状況(4月〜9月)
(内部監査室)
 平成25年4月から9月にかけて各地の放送局や本部部局で実施した内部監査(定期監査・不定期監査)の結果について報告します。
 はじめに、定期監査の実施状況についてです。
 定期監査を実施した放送局は、地域ブロックの拠点局が、福岡、広島、札幌の3放送局、各ブロック域内の放送局が、神戸、岡山、北見、高松、大津、金沢、松江、沖縄、前橋、和歌山、函館の11放送局、合計14放送局です。今後、年度内に9放送局の実施を予定しています。また、定期監査を実施した本部部局は7部局です。定期監査を行った項目は、各部局の業務プロセスで、複数の部局で「指示事項」、「重要度の高い要改善事項」がありましたが、それ以外の部局については、各業務プロセスの管理状況は「適正」または「ほぼ適正」と判断しました。指示事項および要改善事項については、当該部局に改善を提案し、その後のフォローアップで順次改善を確認しています。
 次に、不定期監査の実施状況についてです。
 不定期監査を実施したのは、熊本放送局1局です。監査内容は、24年度監査の改善提案事項、助言事項の改善状況の点検です。要改善事項については改善を提案し、その後のフォローアップで順次改善を確認しています。
 このほか、放送局監査に併せて、NHKメディアテクノロジーとNHK営業サービスの各支社・事業所において、関連団体監査(試行)を実施しています。




以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成25年11月26日
                     会 長  松 本 正 之

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