議事経過

１　審議事項
（１）第１１４３回経営委員会付議事項について
（石田理事）
　本日開催される第１１４３回経営委員会に付議する事項について、審議をお願いします。
　付議事項は、議決事項として「退任役員の退職金について」です。

（２）退任役員の退職金について
（総務局）
　平成２３年４月２４日付で退任した日向英実前専務理事、溝口明秀前理事、八幡恒二前理事、黒木隆男前理事に対し、「会長、副会長および理事の退職金支給基準」に基づき、退職金を支給することとしたいと思いますので、審議をお願いします。支給額は、４人の総額で７,２３６万円です。
　本件が了承されれば、本日開催の第１１４３回経営委員会に議決事項として提出します。

２　報告事項
（１）技研公開２０１１について
（永井技師長）
　平成２３（２０１１）年度の放送技術研究所（技研）公開について報告します。
　今年の技研公開の期間は、５月２４日から２９日までです。５月２４日はオープニングセレモニー等を行い、２５日は招待者内覧会、２６日〜２９日を一般公開日とします。また、節電のため、開催時間は初日を除いて午前１０時〜午後４時とし、昨年よりも２時間短縮します。
　展示のポイントについて説明します。“あなたに伝えたい、デジタル放送の未来”をテーマに、最新の研究成果を３６項目展示します。テレビ放送の完全デジタル化の先にある新しい放送サービスとして開発を進めている「ハイブリッドキャスト（放送通信連携システム）」、「スーパーハイビジョン」、「インテグラル立体テレビ（眼鏡が不要な立体テレビ）」、「人にやさしい放送技術」などの研究成果を紹介するほか、災害時に活用できる“安全・安心”のための放送技術の紹介として、「非常災害時に役立つ放送技術と東日本大震災等での活用例」のコーナーを設置します。また、特に注目していただきたい展示は、「スーパーハイビジョン」です。これまで、大型のスーパーハイビジョンのディスプレイは４枚の画面を継ぎ合わせたものでしたが、今回、１枚画面の８５インチ液晶ディスプレイが完成し、初めての展示となります。さらに、接触者率向上に向けたオールＮＨＫの取り組みとして、ＮＨＫネットクラブと連携して、プレミアム会員を対象に、優先的に招待するイベントや、ポイントが付くスタンプラリーを実施します。
　全期間実施する研究展示のほか、５月２６日には講演会を行います。アメリカ・ボストンの公共放送局であるＷＧＢＨのメディアアクセス部門長ラリー・ゴールドバーグ氏による「米国におけるメディア・アクセシビリティ　〜技術革新の現在と未来〜」の講演や、技研の研究主幹による「人にやさしい放送の充実に向けた研究開発　〜情報バリアフリー社会をめざして〜」の講演会を行います。また、２８日・２９日の土日には、「技研ガイドツアー」として、職員が解説しながら引率する一般来場者向けのグループツアーを実施するほか、技研講堂では、地元の世田谷区を拠点とする市民グループの皆さんによる演奏と体験型コンサート「世田谷らいぶステージ」を開催し、地域サービスの充実を図ります。

（会　長）	ＷＧＢＨメディアアクセス部門長の講演というのはどのような内容になるのですか。
（永井技師長）	ハンディキャップのある方々に向けた、文字放送などの“人にやさしい”放送について、アメリカでの取り組みがどのように行われているのかなど、紹介してもらう予定です。

（２）放送番組審議会議事録（資料）
　編成局から、近畿、中部、中国、九州、四国の各地方放送番組審議会の平成２３年３月開催分の議事録についての報告（注）。