日本放送協会 理事会議事録  (平成21年 4月 7日開催分)
平成21年 4月24日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成21年 4月 7日(火) 午前9時00分〜9時20分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
  八幡理事、永井理事、後藤理事、大西理事、関根理事、今井理事

 井原監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項
1 審議事項
(1)第1092回経営委員会付議事項について
(2)平成21年度標準役員報酬について
(3)平成21年度役員交際費の支出限度額について
(4)国際放送番組審議会委員の委嘱について
(5)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について

2 報告事項
(1)地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について
(2)テレビジョン中継局の廃局について

議事経過

1 審議事項
(1)第1092回経営委員会付議事項について
(総合企画室)
 4月14日に開催される第1092回経営委員会付議事項について審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「平成21年度標準役員報酬について」、「平成21年度役員交際費の支出限度額について」、「国際放送番組審議会委員の委嘱について」、および「地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について」です。また、報告事項は、「地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について」、「テレビジョン中継局の廃局について」、「視聴者対応報告(平成21年2月)について」、「NHK情報公開の実施状況(平成20年度)」、「個人情報保護の実施状況(平成20年度)」、および「地方放送番組審議会委員の委嘱について」です。その他の事項は、「21年春季交渉について」です。

(会 長)  原案どおり決定します。


(2)平成21年度標準役員報酬について
(人事総務局)
 平成21年度標準役員報酬について審議をお願いします。
 今年度の標準役員報酬については、会長、副会長、専務理事、理事とも20年度と同額としたいと思います。
 この内容が了承されれば、4月14日開催の第1092回経営委員会に議決事項として提出します。

(会 長)   原案どおり了承し、経営委員会に諮ることにします。


(3)平成21年度役員交際費の支出限度額について
(秘書室)
 平成21年度役員交際費の支出限度額について審議をお願いします。
 役員交際費の使途範囲は、事業に関係ある方に対する謝礼品、事業に関係ある方との会食を伴う打合せ、事業に関係ある方の慶弔等に際し支出する金品、事業に関係ある外部団体等に支払う各種会費です。その支出限度額を、20年度と同額の2,500万円としたいと思います。
 この内容が了承されれば、4月14日開催の第1092回経営委員会に議決事項として提出します。

(会 長)  限度額を超えることはあってはなりませんが、役員は、交際費を積極的に活用してほしいと思います。社会のさまざまな分野の方々と交流することで、情報交換ができますし人脈も築けます。私自身、前の会社で培った人脈が現在の仕事に生きていると思っています。特に異業種の方々との交流を大事にして、交際の幅を広げ見識を深めてください。
 原案どおり了承し、経営委員会に諮ることにします。

(4)国際放送番組審議会委員の委嘱について
(今井副会長)
 国際放送番組審議会委員の委嘱について審議をお願いします。
 今井まさる氏(社団法人共同通信社国際局長)に、5月1日付で新規委嘱したいと思います。
 この内容が了承されれば、4月14日開催の第1092回経営委員会に議決事項として提出します。

(会 長)   原案どおり了承し、経営委員会に諮ることにします。


(5)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について
(永井理事)
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について審議をお願いします。
 設置に向けての諸条件が整った、39都道府県の242地区(※注1)に、地上デジタルテレビジョン中継放送局を設置したいと考えます。
 今回の整備により、新たに約12万世帯が地上デジタル放送を視聴可能となり、カバー率が約98%となる予定です。
 今回の計画の特徴としては、小規模な中継局を大量に整備することになります。242地区のうち228地区が小規模局です。整備に要する経費はおよそ153億円を見込んでいますが、既設のアナログ施設の活用や民放との共同建設などを通じて、コストの削減に努めます。
 この計画が了承されれば、4月14日開催の第1092回経営委員会に議決事項として提出します。

(会 長)   原案どおり了承し、経営委員会に諮ることにします。

 

※注1:地上デジタルテレビジョン中継放送局を設置する地区
(北海道)黒松内、寿都、白符、羽幌、礼文、小平、空知金山、仙法志、西稚内、苫前、幌延、羅臼、阿寒湖畔、霧多布、滝上、丸瀬布、津別、様似、日高、日高銀嶺、西様似、(青森)平内山口、平内外童子、平内内童子、大鰐虹貝、(岩手)大東京津畑、宮古女遊戸、一関上大桑、一関小山、大船渡船河原、田老、平泉要害、大東丑石、久慈大川目、陸中大野、種市本町、宮古花輪、大東前畑、大槌桜木、(宮城)鳴子鬼首、(秋田)藤里粕毛、(山形)飯豊中津川、東山形、飯豊、銀山、最上前森、白鷹下山、白鷹佐野原、高畠時沢、鶴岡三瀬、(福島)蓬田、(茨城)那珂湊、(栃木)足尾、黒羽中野内、烏山神長、南那須志鳥、日光広久保、黒羽川上、(群馬)白沢、妙義、横川、嬬恋干俣、片品東小川、松井田上増田、子持小川原、利根大原、(埼玉)風布、飯能上赤工、秩父定峰、秩父栃谷、横瀬根古谷、飯能原市場、(東京)八王子上恩方、新島本村、永山、鶴川、(神奈川)逗子、秦野、笹下、横須賀鴨居、(山梨)本栖、(新潟)府屋、勝木、安塚、朝日塩野町、湯之谷、越後黒川、小千谷真人、土樽、津南中里、(長野)南牧、中条、須坂東、駒ケ根中沢、飯田阿智、飯田川路、白樺湖、中川田島、飯山愛宕、飯山奈良沢、山ノ内湯ノ原、(石川)輪島町野、粟津、能登鹿島、塩屋、小松金平、小松尾小屋、(福井)高浜、越前、福井国見、下宇坂、福井池田、武生新宮、(富山)宇奈月大原、細入猪谷、(岐阜)白鳥、(静岡)井川、藤枝葉梨、岡部、芝川内房、下賀茂、水窪、南春野、(愛知)設楽、(三重)北勢、紀宝成川、紀宝神ノ内、(滋賀)信楽、(鳥取)智頭那岐、智頭山形、溝口、(岡山)哲西、落合美川、御津、神根、吉永高田、玉野和田、備前塩田、建部南、(広島)比和、仁方、吉和、上下、駅家服部、福山千田、三原小坂、因島田熊、沼隈、神辺下竹田、久井、神辺上竹田、御調津蟹、瀬野大山、音戸、河内小田、可部桐原、可部南原、福富、(山口)東和油田、秋芳嘉万、美和、弥富、和佐、佐連、沖浦、見島本村、萩前小畑、鹿野、防府富海、欽明路、見島宇津、勝間、萩中小畑、(徳島)宍喰、海部野江、三加茂加茂山、三加茂森清、阿南内原、(愛媛)長浜、(高知)南国八京、大豊西峰、伊野鹿敷、東洋名留川、(福岡)星野、八女山内、甘木千手、藤松、北九州丸山、北九州伊川、小竹、戸切、(佐賀)西有田、伊万里黒川、肥前高串、東脊振松隈、(長崎)奈摩、三井楽、宇久、平戸中、平戸南、松浦南、松浦福島、(熊本)河浦、崎津、苓北、天草、五木、(大分)安岐朝来、国見、(宮崎)南諸塚、北諸塚、宮崎内海、浦城、郷之原、(鹿児島)名瀬北、横川山ケ野、伊集院北、伊集院野田、大口西、一湊、長島浜漉、長島蔵之元、長島小浜、知覧、竜ケ水、大隅松山、市比野、笠利南、赤尾木、重富、万膳、枕崎木原、大隅横川、名瀬朝仁、吹上永吉、吹上北、名瀬小宿、伊集院東、安房、(沖縄)宜野湾、胡屋、
具志川


2 報告事項
(1)地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について
(永井理事) 
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について報告します。
 設置計画に基づいて建設を取り進めてきた地上デジタルテレビジョン中継放送局のうち、昨年の11月1日から今年の3月31日にかけて、306局(総合・教育303局、総合のみ3局 ※注2)が開局しました。
 その結果、平成20年度末までに全国で785局の中継放送局が開局し、視聴可能世帯は約4,800万世帯、カバー率は約97%となりました。
 今回の306局の内訳は、大規模局が104局、小規模局が202局となっています。建設にあたっては、既設のアナログ施設の活用や民放との共同建設などを通じて、コストの削減に努めました。
 地上デジタル放送への完全移行に向けて、今後も、地上デジタル推進全国会議の「中継局ロードマップ」にのっとり、中継放送局の建設・整備を進めていきます。
 なお、本件は、4月14日開催の第1092回経営委員会に報告事項として提出します。

(副会長)  大規模局と小規模局とは、対象世帯数の規模で分けられるのですか。
(永井理事)

 送信出力を基準にしています。大規模局というのは送信出力が3W以上、小規模局は3W未満のものをそう呼んでいます。地上デジタルテレビジョンの中継放送局として、最終的に約2,200局を整備することにしていますが、そのうち大規模局は、各放送局の基幹放送所を含めて約500局、小規模局が約1,700局になります。

(副会長)

 整備する中継放送局の対象世帯数がだんだん小規模になってきているようですが、今後整備するもので対象世帯が少ない局では、どの程度の規模になりますか。

(永井理事)  対象世帯が少ないものとしては、100世帯程度の中継放送局を整備することもあります。

  ※注2:今回開局した地上デジタルテレビジョン中継放送局
(北海道)大沼、上富良野、芦別、登別、宮の森、江差、岩内、銀山都、ニセコ、富良野、上士別、奥尻大成、留萌、深川、中標津、紋別、遠軽、浦河、静内、知駒、稚内、幌加内、本別、阿寒、上砂川、振内、厚沢部、新得、佐呂間、若佐、佐呂間知来、札幌西野、根室、豊浦、喜茂別、南喜茂別、(青森)深浦、岩崎、大鰐、風合瀬、大戸瀬、むつ、(岩手)釜石、宮古、大船渡、久慈、大槌、野田、西根松尾、(宮城)鳴子、蔵王遠刈田、秋保、村田、(秋田)阿仁、森吉、東成瀬、八森、森吉合川、大森、二ツ井、矢島鳥海、戸賀、山内、十二所、寒風山、五城目、田沢湖、角館、西木、湯沢東、(山形)羽前金山、高畠、蔵王温泉、温海、(福島)月舘、石川、磐梯熱海、郡山田村、田島、塙、柳津三島、東只見、東金山、いわき北、(茨城)大子、里美、御前山、水府、笠間、(栃木)日光清滝、鹿沼、(群馬)片品、川場、沼田発知、桐生梅田、嬬恋田代、沼田沼須、倉渕、(埼玉)鬼石、(千葉)君津、長南、市原加茂、勝浦、館山、小見川、佐原、下総光、(東京)新島、伊豆大島、八丈、(神奈川)横須賀武、相模湖、仙石原、山北、津久井、(山梨)富沢、(新潟)守門、関川、六日町、糸魚川早川、村松、栃尾、高柳、越後川口、青海、(長野)八千穂、信州新町、戸隠陣場平、辰野、高遠、上松、倉本、麻績、富士見、大岡西、牟礼、坂城、望月、(石川)富来、東門前、大聖寺、(福井)美浜、鯖江河和田、上中、三国、武生南、(富山)大山小見、(岐阜)神岡、神岡流葉、坂下、付知、明智、(静岡)富士川、佐久間、中川根、修善寺、玉川、芝川柚野、(愛知)鳳来大野、二川、(滋賀)八日市、甲賀大原、(京都)久美浜、野田川、山科、伏見桃山、和束*、(大阪)川西池田、柏原、中能勢、西能勢、岬深日、豊能吉川、(兵庫)八鹿、和田山、兵庫日高、山崎、一宮安積、神戸長田、中町、神戸妙法寺、山芦屋*、相生、赤穂、神崎、神戸生田*、淡路三原、川西けやき坂、(奈良)三郷立野、(和歌山)槇山、田辺、由良、印南切目、下津、南部川、(鳥取)佐治、(島根)西ノ島、西郷、桜江、津和野、川本、柿木、六日市、七日市、西郷中村、(岡山)井原、和気、児島、北房、蒜山、(広島)倉橋、父石、協和、鞆、御調、己斐、志和、向原、戸山、安浦、(山口)湯ノ口、東和、山口錦、宇部、平生南、上関、(徳島)小松島櫛渕、阿南新野、一宇東、(香川)国分寺、坂出東、仁尾、詫間、綾上、土庄、(愛媛)三瓶、伊予吉田、津島、小田、吉海、(高知)梼原、中村佐岡、大正、馬路、北川、窪川琴平、物部、窪川興津、(福岡)宝珠山、筑前山田、後藤寺、嘉穂、早良、太宰府、大河内、築城、(佐賀)小城、大和川上、(長崎)福江、平戸、厳原、郷ノ浦、大瀬戸、有川、松浦、東長崎、飯盛、矢上、(熊本)矢部、砥用、蘇陽、三加和、菊水、清和、三角、(大分)庄内、西玖珠、安心院、津久見南、湯布院、安岐中央、(宮崎)串間本城、五ヶ瀬、北浦、酒谷、日南細田、(鹿児島)徳之島、知名、東市来、吉松、伊集院、根占、阿久根西目、種子島、大隅、牧園、山川、鹿児島小野、日当山、喜界、与論、(沖縄)本部、沖縄石川、久米島東、石垣、多良間
*は総合のみ)

(2)テレビジョン中継局の廃局について
(永井理事) 
 中継放送局の廃局について報告します。
 平成20年度において、共同受信施設への加入などにより受信者が皆無となったテレビジョン中継局4局(いずれも総合・教育 ※注3)を廃局しました。
 この廃局によってアナログテレビジョンの中継放送局数は、総合テレビが3,329局、教育テレビが3,254局になります。
 なお、本件は、4月14日開催の第1092回経営委員会に報告事項として提出します。

 ※注3:廃局した中継局
 (京都)日吉上胡麻、(岡山)奥津久田、東粟倉、(山口)長門湯本



以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成21年 4月21日
                     会 長  福 地 茂 雄

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