日本放送協会 理事会議事録  (平成20年11月11日開催分)
平成20年11月28日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成20年11月11日(火) 午前11時00分〜11時15分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
 八幡理事、永井理事、大西理事、関根理事、今井理事

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項

1 審議事項
(1)第1082回経営委員会付議事項の追加について

2 報告事項
(1)「NHK教育フェア2008」の実施結果について
(2)会計検査院の検査結果について

議事経過

1 審議事項
(1)第1082回経営委員会付議事項の追加について
(総合企画室)
 本日開催される第1082回経営委員会付議事項の追加について審議をお願いします。
 11月4日の理事会で審議、決定された事項のほかに、報告事項として「会計検査院の検査結果について」を追加したいと思います。

(会 長)  原案どおり決定します。


2 報告事項
(1)「NHK教育フェア2008」の実施結果について
(編成局)
 「NHK教育フェア2008」の実施結果について報告します。今年は、10月22日から11月3日まで実施しました。
 まず、視聴者ふれあいイベントの「NHK秋のふれあい広場〜教育フェア2008〜」についてです。
 10月31日から11月3日まで4日間、英語番組で人気の子犬リトル・チャロをイベントのメイン・キャラクターに起用してお客様をお迎えしました。期間中の総入場者数は93,029人で、昨年度の91,643人を上回り、4日間の開催としては過去最多となりました。全局的な取り組みとして、さまざまな展示を一体感を持って展開したことが功を奏したものと思います。
 今回の展示では、近未来の教育サービスを先取りした展示として、平成21年公開を目指して開発中の、NHKの映像で創造性を養う新サービス「そうぞうライブラリー」や、テレビとモバイル、インターネットを組み合わせた開発中の理科教育番組「ケータイカガク」が、親子連れに好評でした。
 また、来年1月の教育テレビ50周年に向けて、50年間に登場したおもな番組をボードに掲示し、もう一度見たい番組を会場で投票してもらいました。来場者による総投票数は3,346票で、期間中FAXやメールでも4,538通の投票がありました。この結果は、教育テレビ50周年の特別編成に反映させる予定です。
 視聴者とNHKの専門の職員がふれあう双方向展示「体験スタジオ505」では、ポップス音楽番組の映像を切り替えるスイッチャー体験や、「週刊こどもニュース」の模型に自分の姿を取り込む映像合成体験、「ダーウィンが来た!」の映像を使った効果音体験に、長蛇の列ができていました。その他、アナウンス室による新しい取り組みの「NHK朗読ひろば」や、アニメ・語学・福祉・趣味実用番組の展示、福祉キャンペーンを展開する「NHKハート・プロジェクト」の屋外ワークショップなども開催しました。
 会場からは、11月1日〜3日の3日間、延べ7時間50分にわたって視聴者参加の生放送を実施しました。放送による周知も来場者増加の大きな要因になったと考えます。また、期間中、NHKスタジオパークを「視聴者感謝デー」として無料公開したのもたいへん好評でした。
 次に、「第35回『日本賞』教育コンテンツ国際コンクール」についてです。
 今回は、募集の対象をこれまでの「教育番組」から「音と映像を用いた教育コンテンツ」に広げて再出発しました。また、昨年から「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」にオフィシャルイベントとして参加しています。その結果、世界59の国と地域の173機関から史上最多となる293本のエントリーがありました。
 期間中、35の国と地域から363人の参加があり、審査は13か国の17人が行いました。受賞作品は、グランプリ日本賞(コンテンツ部門最高賞)に、NHKが制作した「課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい」が選ばれました。また、シリーズ番組部門では、オーストラリアのネットワーク・テンが制作した「スコープ」が、企画部門では、スリランカのシネリが企画した「そこに道はある」が受賞しました。授賞式は、10月28日に皇太子同妃両殿下ご臨席のもと、厳粛かつ華やかに実施しました。
 関連番組として、「第35回日本賞関連特集・Education2.0〜激変する世界の教育〜」を長短の2バージョンで制作し、45分版を総合テレビで10月18日(土)午後3時5分から、90分版を教育テレビで10月31日(金)夜11時10分から放送しました。また、「第35回日本賞授賞式 世界に輝く教育コンテンツの祭典」を、11月2日(日)夜9時から教育テレビで放送したほか、「第35回日本賞受賞番組」と題して、11月3日(月)午後6時から教育テレビで、今年の受賞作品を一挙放送しました。「第35回日本賞関連特集・Education2.0〜激変する世界の教育〜」の90分版と「第35回日本賞受賞番組」は、年末に国際放送のNHKワールドプレミアムでも放送する予定にしています。
 10月25日から11月3日までの期間、「視聴者とともにつくる特別編成」として、先に紹介した「秋のふれあい広場」会場からの生放送や「日本賞」関連番組のほか、各種イベント関連番組や定時教育番組の特集などを、総合・教育・衛星放送にわたって特別編成しました。なかでも、教育テレビ10月25日(土)放送の、土よう親じかん 秋のスペシャル「“子育ての鉄則!”それってホント?」に、小学生の子育て世代を中心に多くの反響が寄せられたほか、11月1日(土)放送の、ETVワイド ともに生きる「LGBT」では、心と体の性のありように関する若い世代の悩みや思いという新しいテーマを2時間にわたって取り上げ、当事者や関係者から約250通のメールが寄せられるなど、視聴者に広くアピールしました。また、教育テレビ11月1日(土)放送の「健康スペシャル2008“脱メタボ”」では、定時番組の「ここが聞きたい!名医にQ」と「きょうの健康」の制作班が共同で初めての公開収録を行うなど、多彩な番組で教育テレビの多様な視聴者のニーズに応え、イベントの盛り上げにもつなげました。
 10月24日・25日の両日には、「第59回放送教育研究会全国大会」と「第12回視聴覚教育総合全国大会」を、昨年に引き続き合同大会として開催しました。今年は千代田区立九段小学校で公開授業を行うとともに、国立オリンピック記念青少年総合センターで全体会などが開かれ、昨年から341人増の1,285人が参加しました。
 10月23日から28日にかけては、「アジア教育プロデューサー会議」を開催、来年3月にフィリピンで実施する「ABU未来への航海 2009・サンゴの海を守れ」に参加を予定しているアジア6か国(インドネシア、カタール、中国、フィリピン、マレーシア、モンゴル)とNHKの教育番組プロデューサー13人が集まって、現地での環境学習プログラムや撮影方法について議論し、国際共同制作の実践的な検討を行いました。なお、「ABU未来への航海」については、昨年モンゴルで実施した記録をまとめたドキュメンタリー番組が、今回の「日本賞」に中国中央電子台からエントリーされ、予備審査を通過しています。
 11月1日から開催した「第9回NHKアジア・フィルム・フェスティバル」(〜11月5日)には、昨年からおよそ600人増となる1,919人の入場がありました。
 以上の内容は、本日の第1082回経営委員会にも報告します。


(2)会計検査院の検査結果について
(経理局)
 NHKの平成19年度業務に関する会計検査院の検査が11月7日に終了し、「検査の結果記述すべき意見はない」との検査結果を付した決算書が内閣あてに回付されました。
 受検にあたっては、財務諸表および関連書類の書面検査に、498件、21,347枚の証拠書類を、計算証明規則に基づき提出しました。また、平成19年11月から20年7月の期間に、本部(2回)および18局所が実地検査を受けました。実地検査を実施した人員は延べ254人日になります。
 おもな検査事項は、過去の検査事項のフォローアップなど継続の事項として、調達契約について、業務委託について、経理適正化推進の取り組みについて、および非現用不動産の売却状況について、また、今回の検査事項として、放送受信料の契約・収納業務の状況について、放送のデジタル化に向けた技術設備の整備状況について、その他、物品等の管理についてなどでした。
 なお、今回の検査報告では、過去の検査報告における不当事項に係る是正措置の状況について掲記されていますが、NHKに関しては、15、16年度決算検査報告に不当事項として掲記された、職員の不正行為による損害が生じたもの(芸能番組制作費の不正支出によって生じた損害)の是正措置状況について、一覧表の中で金額等が掲記されています。
 以上について、本日の第1082回経営委員会に報告事項として提出します。


以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成20年11月25日
                     会 長  福 地 茂 雄

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