日本放送協会 理事会議事録  (平成20年 4月30日開催分)
平成20年 5月23日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成20年 4月30日(水) 午前9時00分〜10時20分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
 八幡理事、永井理事、後藤理事、大西理事、関根理事

 多賀谷監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項
1 審議事項
(1)第1068回経営委員会付議事項について
(2)中央放送番組審議会委員の委嘱について

2 報告事項
(1)地方放送番組審議会委員の委嘱について
(2)平成19年度末 本部資金監査について
(3)内部統制推進 平成20年度アクションプランについて
(4)20年3月の視聴者満足(CS)向上活動報告
(5)平成19年度 事業業務実施結果
(6)平成20年度放送技術研究所公開について

議事経過
1 審議事項
(1)第1068回経営委員会付議事項について
(総合企画室)
 5月13日(火)に開催される第1068回経営委員会付議事項について審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「予算総則の適用について」と「中央放送番組審議会委員の委嘱について」です。また、報告事項は、「地方放送番組審議会委員の委嘱について」、「内部統制推進 平成20年度アクションプラン」、そして「ワンセグ独自放送の開始に向けた準備について」です。

(会 長) 原案どおり決定します。


(2)中央放送番組審議会委員の委嘱について
(日向理事)
 中央放送番組審議会委員の委嘱について審議をお願いします。
 潮田道夫氏(毎日新聞社執行役員論説委員長)に平成20年6月1日付で新規委嘱したいと思います。また、広野道子氏(21LADY(株)代表取締役社長)、山根香織氏(主婦連合会副会長)に同日付で再委嘱します。
 なお、菊池哲郎氏(毎日新聞社取締役)は、任期満了により平成20年5月31日付で退任されます。
 この内容が了承されれば、第1068回経営委員会に諮ります。

(会 長)  原案を了承し、経営委員会に諮ることとします。


2 報告事項
(1)地方放送番組審議会委員の委嘱について
(日向理事)
 地方放送番組審議会委員の委嘱について報告します。
 東北地方で松村譲裕氏((株)ユーランドホテル八橋代表取締役社長)に平成20年6月1日付で新規委嘱します。また、東北地方で佐藤あき子氏(青森県JA女性組織協議会会長)、北海道地方で毛利稔氏(北海道振興(株)代表取締役社長)に同日付で再委嘱します。
 なお、東北地方の三浦 廣巳氏(三傳商事(株)代表取締役社長)は、任期満了により平成20年5月31日付で退任されます。


(2)平成19年度末 本部資金監査について
(内部監査室)
 平成19年度末の本部資金監査について報告します。
 4月に、19年度末における本部の現金、銀行等の預貯金および有価証券について監査をした結果、その在高が相違ないことを確認しました。また、株式会社放送衛星システム等27団体への出資金についても監査し、その在高が相違ないことを確認しました。


(3)内部統制推進 平成20年度アクションプランについて
(八幡理事)
 内部統制推進平成20年度アクションプランについて報告します。
 4月1日、NHKおよびそのすべての関連団体を包含した広範な内部統制推進の体制を整備しました。新たな体制の下、コンプライアンスの推進とリスクマネジメントに取り組んでいきます。以下は20年度の主な取り組みです。今後、四半期業務報告の中で進捗状況について報告していきます。

1.放送法改正後の対応
放送法の改正に伴い、協会の業務の適正を確保する体制を整備することとなりました。
法改正を実効あるものとし、諸制度の円滑な運営を図るためのフォローを行っていきます。

2.情報セキュリティの向上
「取材・制作情報」や「受信契約情報」など、NHKは大量の情報を取り扱っています。
放送事業者に求められる情報のセキュリティ確保の基本ルールとして「情報管理規程」を策定し、定着に向けた活動を行います。

3.NHKグループ一体となったリスクマネジメント活動の展開
NHKおよび関連団体のすべての組織を通じたリスクの洗い出しと危機の未然防止の取り組みを実施します。20年度新たに設置したリスクマネジメント委員会を意思決定機関として施策の決定から進捗管理までをしっかりとした責任体制の下で実行します。従来の各部の庶務担当者などによる責任体制を改め、会長、役員、部局長、部長が当事者としてリスクに対処する推進体制を構築します。

4.業務プロセスの総点検によるリスクの洗い出し
19年度放送総局全体で展開した業務プロセスの総点検で制度や仕組みの不備による潜在的リスクが発見されました。これらに対する対策をとるとともに、この活動をNHKグループ全体で広範に展開し、リスクの点検をします。

5.適正経理の構築状況の評価
コンプライアンスの取り組みが先行して行われてきた適正経理の仕組みについてその運用状況の評価を行います。結果はさらなる改善につなげていきます。

6.コンプライアンスおよびリスクマネジメント意識の徹底
意思決定に関わるトップマネジメント層の意識改革のため、組織のリスクマネジメント責任者に向けた啓蒙施策を重点的に実施します。

7.「倫理・行動憲章」「行動指針」の改定・公表
平成16年に制定した「倫理・行動憲章」「行動指針」をその後の環境や状況の変化に対応して改定を行います。

8.内部通報制度の運用改善
通報者保護の強化など、通報窓口が適正に機能する環境整備を行います。

9.内部監査機能の強化
内部監査室との連携により、構築された内部統制のモニタリングを推進します。また、関連団体の内部統制状況の監査方針を確立します。

10.NHKグループにおけるIT統制の構築
NHKおよび関連団体のシステム、ネットワークの総点検を行い、運用上の課題の洗い出しおよびセキュリティの構築に取り組みます。


(4)20年3月の視聴者満足(CS)向上活動報告
(視聴者サービス局)
 20年3月の視聴者満足(CS)向上活動について報告します。
 4月から始まった新番組への反響の速報です。
 連続テレビ小説「瞳」が放送を開始しましたが、スタートから10日間の反響を昨年度上半期の「どんど晴れ」、下半期の「ちりとてちん」と比較したところ、50代、60代を中心に厳しい意見の割合がやや高くなりました。若いヒロインの言葉遣いや、共演者のヘアスタイルなどへの意見が目立っています。木曜夜8時にスタートしたドラマ8「バッテリー」は、従来の木曜時代劇と比較すると10代〜40代からの反響が多くなっています。また、深夜帯の新番組「東京カワイイ★TV」にも、20代、30代を中心に、放送で紹介した店に関する問合せなどが多く寄せられるなど、若い世代向けの新番組への反響が増えてきています。「おはよう日本」と「ニュースウオッチ9」には、キャスターの交代に伴う意見・要望が多く寄せられました。
 3月にコールセンターで受け付けたご意見・お問い合わせは、全体で96,689件でした。
 特に好評な意見が集中した番組は、NHKスペシャル「激流中国」上海から先生がやってきた〜貧困の村で〜(3月2日放送)、ためしてガッテン「大誤解!尿もれの真実」(3月5日放送)、「突然の激痛!“隠れ胆石”1000万人の真実」(3月12日放送)、「知るを楽しむ選」−野村進 長寿企業は日本にあり−(3月3日放送)、ハイビジョン特集 日本人カメラマン野生に挑む「飯島正広 幻の動物ジャガーに迫る」(3月4日、5日、6日放送)などでした。
 一方、厳しい意見が集中したのは、「NHK平成20年度予算審議」に伴う番組変更についてでした。意見・問い合わせが全体で369件寄せられ、中でもBS2「とことん!石ノ森章太郎」(全7夜)の第2夜と第6夜の放送時間短縮には、「日を改めて放送してほしい」など66件の厳しい意見が寄せられました。
 次に、ふれあいミーティングの実施状況です。
 19年度は全国で通算1,969回開催し、参加者は50,280人となりました。18年度と比較すると、回数はほぼ同じですが、参加者数は、1,796人増えました。
 奈良放送局では、この3月に「なら観光応援キャンペーン」の一環として、地元から脚本を募集して、今年1月に放送したドラマ「万葉ラブストーリー」第2回目の上映会を実施し、あわせてふれあいミーティングを行いました。これは「万葉ラブストーリー」第3弾の脚本募集を行うにあたり、地元からの声をより多く採り入れようと企画したもので、上映会参加者からは、「番組の最後やホームページで、ドラマの舞台を紹介してはどうか。こうしたことが観光振興につながるのではないか」、「役者はできるだけ地域に関係の深い人、関西の人を起用してほしい」などのご意見をいただきました。
 続いて、視聴者のみなさまの声などを生かした改善の件数です。
 19年度の1年間の改善件数は、1,040件になりました。
 みなさまの声にお応えした事例です。今年3月で終了した連続テレビ小説「ちりとてちん」は、大変ご好評をいただいたことから、かんさい特集「ちりとてちん外伝(仮)」(スピンオフドラマ)を制作して7月に近畿ブロックで放送することを決定しました。また、4月4日に、かんさい特集「それぞれの“ちりとてちん”」を近畿ブロックで放送したところ、全国放送を望む声が多数寄せられたため、4月に「それぞれの“ちりとてちん”」を全国放送し、ファンのみなさまに楽しんでいただきました。
 最後に、全国54の放送局でそれぞれ地域や社会にきちんと貢献する活動「チャレンジ54」の取り組みについてです。
 NHKの環境への取り組みである「地球エコ2008」に関連して、地域放送局でも環境関連の取り組みがスタートしました。
 秋田放送局では、年間テーマとして、「森」をクローズアップして、人々の暮らしとの関係を見つめ直すことにしています。ディレクターや記者、アナウンサーなどがプロジェクトチームを組み、キャンペーンスポット、ニュース企画、特集番組を放送し、将来的にはイベント展開なども視野に入れて活動を開始しました。
 甲府放送局では、新年度からラジオで2分の環境スポットを放送し、環境保護、省エネ意識の向上を呼びかけています。誰でもできる身近な取り組みをデータを用いながら紹介するスポットを26バージョン制作し、毎日昼と夜の2回放送することにしています。
 熊本放送局では、午後6時台の地域ニュース番組の中で、環境をテーマにしたコーナー「クマエコ」を新設しました。年間を通して毎週木曜日に環境特集を放送します。また、毎週金曜夜に放送している地域番組「くまもとの風」でも3週目に環境関連の番組を放送し、さまざまな角度から県民に環境問題を訴えていきます。


(5)平成19年度 事業業務実施結果
(視聴者サービス局)
 平成19年度の事業業務実施結果について報告します。
 平成19年度の事業業務は、NHKだからこそできる多彩なイベントを全国各地で展開し、NHKに対する理解促進活動を積極的に推進しました。年間の事業業務実施結果として、「NHKへの接触機会(イベント実施件数・参加者数)」、参加者への浸透度を測る「視聴者との結びつき強化(アンケートによる視聴者意向)」、そして「営業業績への貢献」の3つの視点からイベントの成果・効果を捉えました。
 平成19年度、全国で展開したNHKのイベントは、教育・こどもイベント(放送体験クラブ、学校音楽コンクール等)、公開番組等(NHK歌謡コンサート、のど自慢等)、美術展・展覧会(失われた文明「インカ・マヤ・アステカ」展、特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ−天才の実像」等)、会館公開・展示(渋谷DEどーも、スタジオパーク等)、食料・環境キャンペーン等(ふるさとの食にっぽんの食、NHKエコスタイル・ストリート等)をあわせて、2,649件実施し、18年度に比べて18件増加しました。イベントへの総参加者数は約1,686万人で、17年度に比べて約2万人増加しました。
 また、イベントの成果・効果を把握するため、イベント来場者・参加者約12万人を対象にアンケートを実施しました。アンケート項目は「イベントの満足度」、「NHKの事業活動への理解度」などで、調査期間は、平成19年4月から今年3月までです。
 その結果、NHKが主催するイベント参加者の満足度は80.0%(普通9.8%、わからない他10.2%)で、特に「観覧型イベント(こども向け)」、「参加型イベント(若者・こども向け)」は83%以上と平均を上回る結果となりました。18年度は、他のジャンルに比べ満足度が低かった「参加型イベント(一般向け)」の満足度が、19年度は83.4%と17ポイント以上アップしました。これは、東京や大阪で5月の大型連休に開催した会館公開型イベントでアニメ番組を広く紹介する「アニメの森」や連日開催したキャラクターショーなど、ターゲットを子どもとファミリー層に絞り込んだ企画として実施するなど、新たな施策が満足度向上に結びついたと考えられます。
 また、NHKの活動に対する「理解度」が深まった人の割合は63.8%(あまり深まらなかった12.4%、わからない他23.8%)でした。公開番組を中心とする「観覧型イベント(クラシック系)」や、番組関連講演会、大学セミナーなどの「観覧型イベント(講演会系)」、ハート展を中心とする「美術展・展覧会(無料)」では、NHKに対する理解度が深まった人の割合は70%を超える高い値でした。放送と直結する公開番組や、番組作りの裏側を知ることのできる講演会、福祉を取り上げたイベントなどは、NHKの理解促進の資する効果が大きいと考えられます。
 このほか、営業施策との連携では、地方自治体、ケーブルテレビ会社、大学等各種団体との関係強化を図り、それぞれの団体の特性に応じた営業活動を展開したり、公開番組における支払者限定観覧募集の拡大など、イベントを活用した優待施策を積極的に推進しました。


(6)平成20年度放送技術研究所公開について
(放送技術研究所)
 平成20年度放送技術研究所公開について報告します。
 今年のNHK放送技術研究所公開の期間は、5月20日(火)から25日(日)までです。5月20日(火)はオープニングセレモニー等を行います。21日(水)は専門家招待日です。22日(木)から25日(日)まで一般公開日とします。全期間実施する研究展示の他、22日(木)にはL.Claudy氏(全米放送事業者協会副会長)他の講演会を行います。22日(木)〜25日(日)には、専門家向けに基礎研究の成果を深く掘り下げて紹介するポスター型展示も行います。24日(土)、25日(日)には、体験型展示として、家族向けに、最新の放送技術の研究成果を楽しく体験できる展示を実施します。また技研ガイドツアーとして、職員が解説しながら引率する一般来場者向けのグループツアーを実施します。その他、環境に役立つ研究や、技研の業務運営における環境保護の取り組みを紹介します。
 今回のテーマは“技術のチカラがテレビを変える”で、43項目の研究成果を展示します。常に時代に先駆け放送の基幹を担う新たなメディアを開拓してきた技研が、地上・衛星デジタル放送のさらなる高度化や、将来のスーパーハイビジョンの開発などに取り組んでいる模様を紹介します。また、今後の研究活動の指針となる新しい「技研ビジョン」を公表し、その将来像を目指した研究を展示します。さらに、国際的な連携による研究の取り組みについても紹介します。
 次に、主な展示項目について放送技術研究所の会場の順路に沿って報告します。
 まず、エントランスからすぐの「放送メディアの開拓」ゾーンでは、3300万画素カラー撮影実験や、スーパーハイビジョンカメラの小型化を目指した技術として有機撮影デバイスなど、新しいスーパーハイビジョンの技術を紹介します。また、国際連携の取り組みとして、放送技術の国際標準化や普及活動を紹介したり、BBCと共同で開発しているシステムを展示します。
 「高質感・空間再現メディア」ゾーンでは、自然で見やすいインテグラル立体テレビや、フル解像度でスーパーハイビジョン映像を表示できる装置を初めて開発した3300万画素広ダイナミックレンジプロジェクターなどを展示します。
 「ユースフル・ユニバーサルサービス」ゾーンでは、より柔軟な次世代高機能データ放送受信機であるインタラクティブ放送サービスのプラットフォームや、性能アップによって生字幕の効率的な字幕制作が可能になる音声認識による新・字幕制作システムなどを展示します。
 「高度コンテンツ制作環境」ゾーンでは、霧や煙で見えない被写体をミリ波で撮影する電波テレビカメラなどを紹介します。
 「放送技術の活用と展開」ゾーンでは、医療やバイオサイエンスなどの放送以外への応用が進む超高感度HARPカメラなどを紹介します。



以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成20年 5月20日
                     会 長  福 地 茂 雄

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