日本放送協会 理事会議事録  (平成20年 4月 2日開催分)
平成20年 4月18日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成20年 4月 2日(水) 午前 9時00分〜 9時55分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
 八幡理事、永井理事、後藤理事、大西理事、関根理事

 多賀谷監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項
1 報告事項
(1)第1066回経営委員会付議事項について
(2)平成20年度標準役員報酬について
(3)平成20年度役員交際費の支出限度額について
(4)中央放送番組審議会委員の委嘱について
(5)平成20年度国内放送番組編成計画の変更について
(6)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について

2 報告事項
(1)中継放送局の開局について
(2)テレビジョン中継局の廃局について
(3)R2・FM放送中止事故に関する総務省への対応について
(4)地方放送番組審議会委員の委嘱について
(5)放送番組審議会議事録(資料)

議事経過
1 審議事項
(1)第1066回経営委員会付議事項について
(総合企画室)
 4月8日(火)に開催される第1066回経営委員会付議事項について審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「平成20年度標準役員報酬について」、「平成20年度役員交際費の支出限度額について」、「中央放送番組審議会委員の委嘱について」、そして「地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について」です。また、報告事項は、「中継放送局の開局について」、「テレビジョン中継局の廃局について」、そして「地方放送番組審議会委員の委嘱について」についてです。その他事項は、「20年春季交渉について」です。

(会 長)

 原案どおり決定します。


(2)平成20年度標準役員報酬について
 (秘書室)
 平成20年度標準役員報酬について審議をお願いします。
 平成20年度標準役員報酬については、会長、副会長、専務理事、理事、監事とも19年度役員報酬と同額としたいと思います。監事の報酬については、19年度と同額ですが、任期である平成19年度業務報告書と、財産目録、賃借対照表及び損益計算書並びにこれらに関する説明書の総務大臣への提出日まで支給します。
 なお、この内容が了承されれば、4月8日開催の第1066回経営委員会に議決事項として提出します 。

(会 長)

 原案を了承し、経営委員会に諮ることにします。


(3)平成20年度役員交際費の支出限度額について
(秘書室)
 平成20年度役員交際費の支出限度額について審議をお願いします。
 役員交際費の使途範囲は、事業に関係ある者に対する謝礼品、事業に関係ある者との会食を伴う打合せ、事業に関係ある者の慶弔等に際し支出する金品、事業に関係ある外部団体等に支払う各種会費です。19年度の限度額より500万円減額し、2500万円としたいと思います。
 なお、この内容が了承されれば、4月8日開催の第1066回経営委員会に諮りたいと思います。

(会 長)

 原案を了承し、経営委員会に諮ることにします。


(4)中央放送番組審議会委員の委嘱について
(日向 理事)
 中央放送番組審議会委員の委嘱について審議をお願いします。
 福井俊彦氏(前日本銀行総裁)に平成20年4月9日付で新規委嘱したいと思います。
 この内容が了承されれば、第1066回経営委員会に諮ります。

(会 長)

 原案を了承し、経営委員会に諮ることにします。


(5)平成20年度国内放送番組編成計画の変更について
(日向 理事)
 平成20年度国内放送番組編成計画の変更について審議をお願いします。
 平成20年国内放送番組編成計画については、昨年12月12日の理事会で決定されましたが、ラジオ第1放送について一部変更したいと考えています。
 ラジオ第1放送で、毎週日曜日の午後4時5分から放送していた「ラジオ名人寄席」の音源無許可使用の問題により、この番組を廃止し、「お楽しみ演芸特選」を編成することにしたいと思います。「お楽しみ演芸特選」は、日本の話芸として古くから人気の落語など、寄席文化を広く紹介する番組で、昭和の演芸界で活躍し、名人と呼ばれた巨匠の至芸をNHKのアーカイブスに残されたものを中心に放送します。司会は内藤啓史アナウンサーが務めます。


(6)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について
(永井 理事)
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について審議をお願いします。
 放送局設置に関する諸条件が整った北海道の芦別、ニセコ、岩内、銀山都、札幌西野、宮の森、大沼、江差、奥尻大成、上士別、深川、留萌、富良野、紋別、遠軽、浦河、静内、登別、青森県のむつ、大鰐、秋田県の田沢湖、戸賀、十二所、八森、寒風山、西木、山形県の羽前金山、高畠、蔵王温泉、宮城県の鳴子、村田、福島県の田島、東只見、東金山、柳津三島、郡山田村、いわき北、群馬県の片品、桐生梅田、嬬恋田代、沼田沼須、川場、倉渕、沼田発知、栃木県の日光清滝、茨城県の御前山、水府、里美、笠間、岩瀬、埼玉県の鬼石、千葉県の勝浦、館山、君津、市原加茂、長南、東京都の伊豆大島、新島、八丈、神奈川県の相模湖、仙石原、横須賀武、津久井、長野県の信州新町、牟礼、戸隠陣場平、倉本、麻績、富士見、大岡西、静岡県の御殿場、玉川、石川県の大聖寺、富来、東門前、福井県の上中、美浜、鯖江河和田、武生南、愛知県の二川、鳳来大野、岐阜県の坂下、付知、明智、神岡、神岡流葉、京都府の野田川、山科、伏見桃山、大阪府の中能勢、西能勢、豊能吉川、兵庫県の淡路三原、神戸妙法寺、岡山県の井原、和気、児島、北房、広島県の東城、吉田、倉橋、鞆、甲奴、協和、父石、御調、己斐、山口県の岩国御庄、東和、山口錦、宇部、平生南、上関、湯ノ口、香川県の国分寺、詫間、愛媛県の伊予吉田、津島、小田、吉海、徳島県の阿南新野、小松島櫛渕、高知県の室戸岬、大正、中村佐岡、馬路、北川、窪川琴平、福岡県の早良、宝珠山、太宰府、筑前山田、大河内、築城、後藤寺、嘉穂、佐賀県の小城、長崎県の福江、平戸、松浦、大瀬戸、有川、郷ノ浦、厳原、熊本県の砥用、菊水、三角、大分県の西玖珠、庄内、湯布院、津久見南、竹田、安心院、安岐中央、宮崎県の五ヶ瀬、日向西郷、青島、酒谷、北浦、日南細田、串間本城、鹿児島県の山川、阿久根西目、根占、沖縄県の本部、沖縄石川、久米島東の167地区に地上デジタルテレビジョン中継放送局を設置したいと考えています。
 今回の整備に要する経費はおよそ118億円を見込んでいます。
 本日、了承されれば、第1066回経営委員会に諮りたいと思います。

(会 長)

 原案を了承し、経営委員会に諮ることにします。


2 報告事項

(1)中継放送局の開局について
(永井 理事)
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について報告します。
 設置計画に基づいて建設を取り進めている地上デジタルテレビジョン中継放送局のうち、去年の12月初旬から今年の3月下旬にかけて、北海道の白糠西、置戸、福島県のいわき南、群馬県の利根、吾妻、桐生、下仁田、草津、茨城県の日立神峰、竜神平、北茨城、奥久慈男体、栃木県の足利、今市、馬頭、埼玉県の小鹿野、千葉県の東金、大多喜、神奈川県の南足柄、湯河原、箱根湯本、愛川、山梨県の大月、都留、上野原、長野県の飯山、戸倉上山田、岡谷川岸、軽井沢、木曽福島、大町、明科、塩尻東、新潟県の妙高高原、静岡県の下田、下田稲梓、小笠、石川県の輪島、珠洲、山中、羽咋、三重県の鳥羽、伊賀、和歌山県の御坊、有田箕島、有田吉備、九度山、橋本、兵庫県の西脇、竜野、福崎、川西北、岡山県の津山、新見、笠岡、高梁、久世、広島県の府中、大門、大竹、五日市、島根県の益田、香川県の小豆島、徳島県の三頭山、脇町西赤谷、高知県の宿毛、安芸、佐川、須崎、中土佐、佐賀県の肥前有田、武雄、宮崎県の高千穂、大分県の玖珠、三重、中津の中継放送局を開局しました。
 これにより、全国の地上デジタルテレビジョン放送局の視聴可能世帯は約4,360万世帯カバー率は93%となりました。
 また、設置計画に基づき、夜間における外国電波の混信をFM波を使い改善するため建設をとり進めていた鹿児島県の奄美大和ラジオ中継放送局が3月11日開局しました。これにより、約250世帯で混信による夜間難聴が解消されました。


(2)テレビジョン中継局の廃局について
(永井 理事)
 中継放送局の廃局について報告します。
 平成19年度において、共同受信施設への加入などにより受信者が皆無となりましたテレビジョン中継放送局(総合6局、教育6局)を廃局しました。


(3)R2・FM放送中止事故に関する総務省への対応について
(永井 理事)
 R2・FM放送中止事故に関する総務省への対応ついて報告します。
 1月9日、NHKのラジオ第2放送ならびにFM放送において、演奏所のラジオ用音声同期信号発生装置の障害により、放送が最大16分35秒にわたり中止しました。
 この放送中止事故について、総務省から3月17日に行政指導があり、再発防止に向けた取組みが要請されるとともに、対応状況について報告が求められました。
 そのため、3月31日に総務省に対し、要請された内容については改善措置を講じるなど、再発防止に向け万全を期していくことを報告しました。報告の概要は次のとおりです。

ラジオ用音声同期信号発生装置の障害に関する再発防止策について

 放送事故の原因となった「ラジオ用音声同期信号発生装置」は、ラジオ・FM送出設備の老朽更新に伴い、3月14日、新しい装置に切替えを行ないました。
 新しい同期信号発生装置については、異常検知による予備系への自動切替え、アラーム表示等の機能強化を図りました。

日常点検・定期点検のマニュアル、設備補修の在り方の見直しについて

 新しい送出設備の運用開始にあたり、日常点検マニュアルや定期点検項目の追加・改善を行いました。また、各装置の定期補修を確実に実施していきます。

番組送出に関する運用手順の検討、教育・訓練の充実・強化について

 送出設備についての総合的な運用手順を策定するとともに、システムの予備系を使用したバックアップ訓練を増強しました。


(4)地方放送番組審議会委員の委嘱について
(日向 理事)
 地方放送番組審議会委員の委嘱について報告します。
 関東甲信越地方で金子仁氏(新潟交通椛纒\取締役社長)に、中国地方で宇佐川弘子氏(広島市平和記念資料館ピースボランティア)に平成20年5月1日付で新規委嘱します。また、中部地方で鈴山雅子氏(三重県男女共同参画センター所長)、九州地方で正野逸子氏(産業医科大学産業保健学部教授)、北海道地方で福居恵美子氏(兜沂署サ餡所代表取締役社長)、四国地方で小松正幸氏(愛媛大学学長)に同日付で再委嘱します。


(5)放送番組審議会議事録(資料)
(編成局)
 編成局および国際放送局から、中央放送番組審議会、国際放送番組審議会、全国の地方放送番組審議会(関東甲信越、近畿、中部、中国、九州、東北、北海道、四国)の平成20年2月開催分の議事録についての報告。
(注1:放送番組審議会の内容)


以上で付議事項を終了した。

 注1:

放送番組審議会の内容は、NHKホームページの「NHK経営情報」のなかに掲載しています。

上記のとおり確認した。
      平成20年 4月15日
                     会 長  福 地 茂 雄

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