日本放送協会 理事会議事録  (平成20年 2月26日開催分)
平成20年 3月14日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成20年 2月26日(火) 午前9時00分〜10時20分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、金田専務理事、日向理事、溝口理事、
 八幡理事、永井理事、後藤理事、大西理事、関根理事

 古閑監事

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項
1 審議事項
(1)第1063回経営委員会付議事項の追加について
(2)放送法改正に伴う定款変更について
(3)役員の報酬及び退職金並びに職員の給与及び退職金の支給の基準の 
  策定・公表について
(4)服務に関する準則の策定・公表について
(5)就業規則の一部改正について
(6)平成20年度 監査実施方針

2 報告事項
(1)監査結果報告
(2)考査報告
(3)20年度1月のCS(お客さま満足)向上活動報告

議事経過
1 審議事項
(1)第1063回経営委員会付議事項の追加について
(秘書室)
 本日開催される第1063回経営委員会付議事項の追加について審議をお願いします。
 先週の理事会で審議、決定された事項のほかに、審議事項として「放送法改正に伴う定款変更について」、「役員の報酬及び退職金並びに職員の給与及び退職金の支給の基準の策定・公表について」、「服務に関する準則の策定・公表について」を、その他事項として「平成20年度組織改正関連」と「コンプライアンスアンケート調査 総合報告書について」を追加したいと思います 。

(会 長) 原案どおり決定します。


(2)放送法改正に伴う定款変更について
(総合企画室)
 放送法改正に伴う定款変更について審議をお願いします。
 平成19年12月21日に成立した「放送法等の一部を改正する法律」(同年12月28日公布)により、NHKに関連する放送法の規定が改正されたことに伴い、定款を放送法の趣旨に適合させるよう規定の整備を行うとともに、この際定款に規定しておくことが適当と考えられる内容を盛り込み、あわせて、表現の統一等を行いたいと思います。
 定款は、放送法により、NHKの目的、名称、事務所の所在地、資産及び会計に関する事項、経営委員会、監査委員会、理事会及び役員に関する事項、業務及び執行に関する事項、放送債券の発行に関する事項、公告の方法を規定することと決められており、変更する場合は総務大臣の認可を受ける必要があります。
 放送法改正の主な内容は、1NHKのガバナンス強化、2番組等のブロードバンド提供、3新たな国際放送の制度化などですが、これらの趣旨に合わせた変更を中心に定款の整備を行います。変更の期日については、改正放送法の施行日とします。
 なお、法改正の施行に当たってはいくつかの経過措置がとられています。例えば、監事は、改正放送法の施行後も、19年度の決算等を総務大臣に提出する日までは在任することなどです。定款でも、附則を設けて、これらの経過措置について定めます。
 このほか、経営委員会、監査委員会の事務局の独立性に関する規定も盛り込むことを検討していますが、この点については経営委員会のご意見を伺った上で条文を確定したいと思います。
 この内容が了承されれば、本日の経営委員会に審議事項として提出したいと考えています。ご審議の結果も踏まえて定款変更案を取りまとめ、最終的には3月11日に議決していただくことにしています。

(会 長)  原案を了承し、経営委員会に諮ることとします。


(3)役員の報酬及び退職金並びに職員の給与及び退職金の支給の基準の
  策定・公表について
(人事総務局)
 役員の報酬及び退職金並びに職員の給与及び退職金の支給の基準の策定・公表について審議をお願いします。 
 放送法改正により、役職員の給与等の支給の基準を策定し、公表することが義務づけられました。また、あわせて経営委員会の議決事項とされました。
 役員及び職員を対象に、役員報酬支給基準、役員退職金支給基準、就業規則に基づく職員の給与等の支給の基準を策定し、放送法の施行予定日である4月1日までに公表したいと考えています。なお、経営委員についても、別途、経営委員会の定めるところにより給与等の支給の基準を策定し、あわせて公表することになります。
 本日、理事会で了承されれば、第1063回経営委員会に審議事項として提出します。

(会 長)  原案を了承し、経営委員会に諮ることとします。


(4)服務に関する準則の策定・公表について
(人事総務局)
 服務に関する準則の策定・公表について審議をお願いします。 
 放送法改正により、服務に関する準則を策定し、公表することが義務づけられました。また、あわせて経営委員会の議決事項とされました。
 役員(経営委員を含む)及び職員を対象に、放送法や協会の就業規則、「行動指針」における服務規定をもとに、職務専念義務、信用失墜行為の禁止、守秘義務、兼職禁止等、服務の根本基準を規定し、放送法の施行予定日である4月1日までに公表したいと考えています。
 本日、理事会で了承されれば、第1063回経営委員会に審議事項として提出します。  

(関根理事)

 ひとつ前の議案の役員の報酬基準を見ると、会長以下の執行役員の分を取りまとめている。一方、この議案の服務準則は経営委員も含んでいる。この点の整理は経営委員会との間ではどのようになっているのですか。

(人事総務局)

 役員の報酬基準は、経営委員と執行役員で別の規程になっています。一方、服務準則は経営委員から職員まで一本の準則で不自然はないと考えて取りまとめました。経営委員会には別のご意見もあろうかと思います。

(経営委員会事務局)

 役員の報酬基準については、本日の経営委員会で経営委員分を議論していただきます。また、服務準則についても経営委員について別に定めるべきだとする意見もあり、本日の経営委員会で議論していただきます。

(会 長)

 原案を了承し、経営委員会に諮ることにします。


(5)就業規則の一部改正について
(人事総務局)
 就業規則の一部改正について審議をお願いします。
 昨年秋の組合との交渉妥結等に伴い、次世代育成支援に関わる勤務制度の見直し、および国内出張旅費の支給手続き見直しなどについて就業規則を改正したいと思います。
 次世代育成支援に関わる勤務制度については、1年度において5日以内の家族看護・介護休暇を新設します。また、育児休職期間の限度を、「子が生後満1年6か月に達する日まで」から、「子が生後満1年6か月に達する日または子が生後満1年に達する日の属する年度末のいずれか長い方の期間(同一の期間となる場合は、その期間。)」に拡充します。
 国内出張旅費の請求・支給手続きの見直しとして、昨年12月1日より「出張命令の文書化」と「出張旅費の事後請求・支給化」を行っています。
 そのほか、裁判員制度の導入に伴う裁判員等の休暇扱(有給)、懲戒制度の変更、欠勤制度の変更を行います。変更した内容について、就業規則を改正します。
 改正実施日は平成20年4月1日ほかとします。

(会 長)  原案どおり決定します。


(6)平成20年度 監査実施方針
(監査室)
 平成20年度監査実施方針について審議をお願いします。
 NHKは今、かつてない厳しい状況に直面しています。相次ぐ不祥事で失われた信頼を取り戻すため、すべての職員が意識改革を徹底し、高い倫理観を持って業務にあたることが求められています。同時に、NHKが真に信頼される組織として存続するためには、早急に内部統制の構築を進めるとともに、コンプライアンスを確立し、その結果を視聴者に対して示さなければなりません。
 平成20年度は「3か年経営計画」の最終年度であり、新たな経営計画を策定する節目の年でもあります。この重要な年にあたり、NHKは自ら改革を進め、「NHKだからできる放送」を通じて、完全デジタル時代の公共放送の姿を打ち出して行く必要があります。
 こうした認識に立ち、20年度は以下の視点に基づいて監査を実施します。
1.一人ひとりが、高い倫理観を持って業務にあたっているか。また、
 自主自律の精神と誇りを持ち、信頼回復を目指しているか。
2.受信料で成り立つ公共放送に携わる者として、コンプライアンスと
 公金意識を徹底し、経理処理のさらなる適正化を図っているか。
3.視聴者の声を真摯に受け止め、「NHKだからできる」質の高いニュ
 ースや番組の制作にあたっているか。
4.業務の進め方を常に見直して効率的な運営に努め、透明性を高めて
 いるか。また、リスクを正しく把握し、適切なコントロールを行って
 いるか。
5.受信料の公平負担の徹底と受信料収入の回復に総力をあげて取り組
 んでいるか。
6.新たな放送サービスの開発を通じて、完全デジタル時代にふさわし
 い公共放送のありかたを追求しているか。
7.会長特命事項

(会 長)  原案どおり決定します。


2 報告事項
(1)監査結果報告
(監査室)
 放送技術局、経理局の監査結果の概要を報告します。監査は、1月から2月上旬にかけて実施しました。
 まず、放送技術局についてです。
 21年秋から放送予定のスペシャルドラマ「坂の上の雲」の撮影にあたり、ドラマとしては初めて、撮影から編集まで、デジタルデータをフルに使用する新しい映像合成システムや機動力のある高画質な撮影機材を開発するなど、長期にわたるドラマ制作に積極的、効率的に取り組んでいます。また、スポーツ中継では、上下自在に動きながら撮影できる新開発の「パンタグラフレールカメラ」などにより、視聴者に新しいスポーツ中継の映像を提供できるように努めており、「北京オリンピック」への導入に向けて、交渉を進めています。
 NHKが開発した宇宙仕様のハイビジョンカメラを月探査衛星「かぐや」に搭載、初めてハイビジョンによる“地球の出”や月面の精細な映像を撮影し、視聴者のみなさまに大きな感動を与えました。
 技術的な人為ミスによる放送事故をなくすための取り組みとして、全国の放送局、技術局、編成局と連携し、“課題確認シート”による事故原因の究明と対策状況の把握、「放送安定確保情報」の発行による情報共有など、再発防止策の徹底を行いました。18年度、放送事故件数は14件で、17年度に比べて半減しました。19年度も更に減少する見込みです。
 次に、経理局についてです。
 適正経理に向けた取り組みとして、出張命令者の責任を明確化するとともに、出張旅費の重複請求や精算遅れを防止するため、出張手続きを昨年の12月から、出張申請・命令文書を作成するとともに経費は事後支給に改めました。
 また、人事総務局と連携し、勤務記録と出張旅費の整合性、出張報告書の提出確認およびタクシー券のチェックなどを行う「勤務・経理処理のモニタリング活動」を開始しました。
 コンプライアンス活動・適正経理の取り組みについては、放送技術局では、職員倫理に関する勉強会等の企画を募り、「セクハラがなくなる話し方・接し方」や「業務委託について」などのテーマで、各部や局全体で11回実施しました。
 経理局では、コンプライアンス推進強化月間に、職場討議、アンケート調査を行い、職員全員が参加しました。
 証ひょう類の調査では、放送技術局では出張報告書の提出遅延などが一部ありましたので、適正に処理するよう改善を求めました。
 なお、経理局については適正でした。


(2)考査報告
(考査室)
 20年1月から20年2月中旬に放送されたニュース・番組について、概要を報告します。
 2月19日(火)の未明、千葉県沖の海上で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船が衝突し、2人の漁船の乗組員が行方不明になったニュースについてです。
 「おはよう日本」で午前6時20分に第1報を伝えた後、事故現場の映像をいち早く中継し、新たな情報を刻々と伝えました。
 次に、東芝が次世代DVDの規格争いで「HD−DVD」方式での事業からの撤退を決めたニュースについてです。
 2月16日(土)、「ニュース7」で東芝がHD−DVD機器の生産を全面的に停止し、事業から撤退することで最終調整に入ったと特ダネで伝えました。19日に、東芝の社長が全面撤退を正式に発表するまでの間に、背景も含めてきちんと伝えました。
 中国製冷凍ギョーザから殺虫剤の成分が検出されたニュースについてです。
 1月30日(水)、中国製冷凍ギョーザを食べた千葉県と兵庫県の10人が中毒症状を起こし、ギョーザから殺虫剤の成分が検出されたことが明らかになりました。午後4時36分、「中国から輸入の冷凍ギョーザ食べ 10人が中毒症状 警察が捜査」とスーパーで速報した後、原因究明に向けた最新情報や影響を詳しく伝えていましたが、一報後の早い段階でも、もう少し分厚く伝えてほしかったと思います。
 次に、いくつかの番組について報告します。
 NHKスペシャル「闘うリハビリ」(全2回)第1回「あなたはここまで再生できる〜脳がもつ可能性」(2月10日放送)についてです。
 現在日本では脳の疾患などによって200万人がリハビリに励んでいます。この番組では、脳科学や画像診断技術などの進歩により脳とリハビリの関係が次々に解明され、治療に驚くべき成果を上げていることがよく分かりました。リハビリを続ける長嶋茂雄さんや司会の藤田太寅元NHK解説委員の体験談はリハビリ中の患者や家族に励ましや希望を与える内容だったと思います。モニターのみなさんからは、「人間の脳が持っているすごい力に驚いた。回復する3人の事例も分かりやすく、後遺症に苦しんでいる人にも励みになる内容だった」、「長嶋茂雄さんの出演には大きな意味があった。リハビリに励む人にメッセージを送りたいという強い意志が感じられた」などの感想が寄せられました。
 クローズアップ現代「シリーズ ヨーロッパからの“新しい風”」(1月28日〜31日放送)は、地球を脅かす気候変動や経済のグローバル化がもたらす激しい変化に対し、持続可能で競争力のある社会をどう築いていくのか、27か国、5億人が暮らすEU・ヨーロッパ連合のさまざまな取り組みを通して、新たな時代の潮流を探りました。1日目と2日目はCO2・二酸化炭素の削減問題、3日目は労働力移動による経済発展の光と影、4日目は教育改革について、国谷裕子キャスターが現地から伝えました。地球温暖化対策として、CO2削減の高い目標値を掲げて実行し始めたEU各国の企業や政府の取り組みを分かりやすく丁寧に伝えていました。EU27か国が「協調」と「刷新」という言葉で新たなうねりを作り出そうとしている意図もよく分かりました。日本が実行すべき施策について徹底討論する番組に発展させていってほしいと思います。モニターのみなさんからは、「排出量削減を次々と実行する企業トップの発言は刺激的だった」、「EU各国のCO2削減に対する真剣な取り組みがよく伝わった」などの意見が寄せられました。
 土曜ドラマ「フルスイング」は、30年間続けてきた、プロ野球の打撃コーチを解任され、還暦近くになって高校教師に転進し、病に倒れるまで熱血教師として奮闘した高畠導宏さんをモデルにドラマ化したものです。第1回「再びの、夢」は、打撃コーチ時代の記録ノートの分析法を手がかりに生徒ひとりひとりと向き合い、夢を持つことを語り続ける主人公の姿が感動的に描かれていました。また、現代の教育現場に失われつつある「熱さ」や「本気」を呼び起させる内容にもなっていました。モニターのみなさんからは「熱血教師の話は期待どおりで、何度も感動の涙を流した」などの意見が寄せられました。
 地域発!どうする日本「地球温暖化 地域に何ができるのか」(2月8日放送 総合テレビ)は、CO2の排出量を減らし地球温暖化を防ぐためにいま地域や個人が何をすべきか、各地の取り組みを紹介しながら生放送で伝えました。温暖化が進み、全国の自然環境や地場産業に深刻な影響が出ていることがよく分かりました。また各地の取り組みを紹介するリポートも具体的で参考になりました。モニターのみなさんからは「地球温暖化が農林水産業に深刻な影響を与えていることに驚いた」などの意見が寄せられました。
 福祉ネットワーク「シリーズ パラリンピックへの挑戦」(1月21日〜23日放送 教育テレビ)は、9月の北京パラリンピックで活躍が期待される選手を3夜にわたり紹介しました。さまざまな障害がありながら、夢に向かって努力する選手たちの熱い思いが感動的に描かれ、スポーツが人生を支える役割の大きさもよく伝わってきたと思います。モニターのみなさんからは、「パラリンピックについてはあまり知識がなかったが、こんなに優秀な若い選手たちがいることを知り、9月の大会がとても楽しみになった。」などの意見が寄せられました。
 「日本美 ナンダコリャこれくしょん」(2月11日放送 衛星ハイビジョン)は、日本の書画、建築、工芸の中で、“なんだこりゃ”と驚かされるような21作品をゲストが驚きの度合いに応じて番付にして紹介しました。“なんだこりゃ”をキーワードにして驚きの度合いを番付にすることで、ゲストから素直な感想を引き出し、日本文化の独特な一面を表現した作品を楽しく味わうことができました。モニターのみなさんからは「21点のほとんどが美術や歴史的価値があるもので、単なるきわもの紹介でなかったことに番組価値を感じた」などの意見が寄せられました。
 BSドキュメンタリー「穀物高騰の衝撃」(2月2日放送 衛星第1)は、巨額の投資で大豊作でも穀物相場が高騰する背景をはじめ、食用から収益性の高い燃料用の栽培に向かうアメリカと日本への影響を多角的に取材していました。ただ、現状報告にとどまらず、日本が打つべき策についても、もう少し踏み込んで伝えてほしかったと思います。モニターのみなさんからは「穀物高騰の原因と穀物相場にかかわる一部の投資家が多額の利益を得ている仕組みがよく分かった。米国の農家などの実情も的確に伝えていた」などの意見が寄せられました。
 おーい、ニッポン「私の・好きな・宮崎県」(宮崎局制作)(2月10日 衛星第2)は、「てげあちー太陽の国・宮崎」をテーマに、ヘリコプター中継を含む4つの中継チームが県内を巡り、宮崎県内の話題のスポットと地域を盛り上げる情熱的な人々を紹介しました。活気に満ちた宮崎県の今の雰囲気をそのまま映し出した番組でした。中継はテンポよく楽しめる演出で、リポーターやスタッフの努力が感じられましたが、スタジオでは中継で伝えきれない情報を補い、もう少し話を膨らませてほしかったと思います。モニターのみなさんからは「人々の笑顔がまぶしく、長時間飽きずに見ることができた」などの感想が寄せられました。


(3)20年度1月のCS(お客さま満足)向上活動報告
(視聴者サービス局)
 20年1月のCS向上活動について報告します。
 まず、コールセンターで受け付けたご意見・お問い合わせは、95,625件でした。
 特に大河ドラマ「篤姫」には、「女性から見た幕末というのは重要な視点だと思う。今後の展開に期待しています」など、昨年の「風林火山」に続き、好評なご意見が多く寄せられました。
 1月に特に好評な意見が集中した番組は、土曜ドラマ「フルスイング」(1月19日から放送)、NHKスペシャル「認知症 なぜ見過ごされているのか〜医療体制を問う〜」(1月20日放送)、地球ドラマチック「犬ってすごい!」(1月30日放送)、プロフェッショナル 仕事の流儀「イチロー・トークスペシャル」(1月22日放送)、「一夜限りの復活ライブ〜LUNA SEA 沈黙の7年を超えて」(1月13日放送)、プレミアム10「コブクロ 蕾から花へ〜180日の軌跡〜」(1月25日放送)、地球特派員スペシャル「カーボンチャンス〜温暖化が世界経済を変える〜」(1月1日放送)などでした。
 このうち、「プロフェッショナル 仕事の流儀」は、1月に放送した全ての回に多くの好評な意見が寄せられ、特に「イチロー・トークスペシャル」には再放送希望が今年度最多の1,037件にのぼりました。また、土曜ドラマ「フルスイング」には、「見終わったあとになんともいえない心の揺さぶりを感じます。良い番組を作ってもらってありがとう」などの好評な意見が寄せられました。
 一方、1月14日に総合テレビで放送した「スーパー職人大集合〜五輪技能に挑んだ若者たち〜」と15日に放送した「生活ほっとモーニング」に厳しい意見が集中しました。
 「スーパー職人大集合〜五輪技能に挑んだ若者たち〜」には、「せっかくの良い企画なのに、女性司会者の胸のあいた服装が見ていられない」などのご意見が多く寄せられました。また、「生活ほっとモーニング」には、ゲスト出演者の服装がノースリーブであったことから、「省エネを唱えているのに暖房の温度設定はいったいどうなっているのか」などのご意見が多く寄せられました。
 次に、ふれあいミーティングの実施状況です。1月は全国で110回開催し、参加者は3,121人でした。
 また、1月11日〜31日に、ふれあいミーティングに関するアンケートをWEB上で実施したところ、184人の方々から回答をいただきました。ふれあいミーティングの認知度については33%の方が「知っていた」、その意義については67%の方が「有意義」、「まあ有意義」と回答しています。また、どんなふれあいミーティングに参加したいか、という質問に対して、「ディレクター、記者、カメラマンなど現場の職員と話したい」という回答が最も多くありました。
 続いて、視聴者のみなさまの声などを生かした改善の件数です。1月は、本部7件、各放送局98件、合計105件でした。
 福岡放送局では、「のど自慢」の予選会で歌唱中の出場者を撮影(静止画)し、出場者の携帯電話へメールで伝送するサービスを、平成19年9月から開始しました。これまで、九州地方で開催された3会場で実施しましたが、予選会出場者約100組の方々からは、「記念に残ります。大事にします」と好評です。
 松山放送局では、1月28日に西条市の壬生川小学校で「N響のカルテットがやって来る」を実施しました。このイベントは、松山局の若手・中堅職員で構成する「松山局活性化プロジェクト」が企画しました。気軽にクラシック音楽を楽しむ授業を通して、子供たちにNHKを身近に感じてもらうとともに、教育関係者や保護者に対して理解促進を図る目的です。当日は、N響メンバーによる弦楽四重奏のミニコンサート、クラシック音楽や楽器についての特別音楽授業を実施し、この模様を県内向けに放送しました。

 

以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成20年 3月11日
                     会 長  福 地 茂 雄

戻る

Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved. 許可なく転載を禁じます。