日本放送協会 理事会議事録  (平成19年9月11日開催分)
平成19年9月28日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成19年9月11日(火) 午前9時00分〜9時15分

<出   席   者>
 橋本会長、永井副会長、原田専務理事、畠山理事、小林理事、金田理事、
 中川理事、石村理事、西山理事、日向理事、溝口理事、八幡理事

 古閑監事

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 橋本会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項
1 報告事項
(1)監査結果報告

議事経過
1 報告事項
(1)監査結果報告
(監査室)
 九州地方各放送局の監査結果の概要について報告します。監査は6月下旬から8月上旬にかけて実施しました。
 まず、福岡放送局についてです。19年度は午後4時台を見直し、5時・6時台に集中して地域情報番組の充実を図っています。また、九州・沖縄の若いアーティストを発掘・支援する公開番組「トンコツTV」や「熱血オヤジバトル」、「地域ドラマ」など、独自番組の制作にも意欲的に取り組んでいます。昨年8月に発生した飲酒運転により幼い兄弟3人が死亡した悲惨な事故を契機に、「飲酒運転追放キャンペーン」も展開しました。19年1月〜6月の福岡県内の飲酒運転事故は前年同期に比べ半減しました。
 北九州放送局は、昨年12月に開局75周年を迎え、記念特集番組「なんしょったん!?北九州」を4日間連続で放送したほか、市立文学館と協力して朗読公開イベントなども行いました。また、昨年3月に開港した北九州空港で、今年6月、福岡局のヘリコプターやニュースカーなども動員して大がかりな緊急報道訓練を実施し、その結果を踏まえ、緊急報道マニュアルや体制の見直しを進めました。
 熊本放送局は、19年度、毎週金曜午後7時30分から県域の新番組「くまもとの“風”」をスタートさせました。県内で活躍している人々のドキュメンタリーや報道、歌謡など多彩な内容で、金曜夜間の地域番組として定着しつつあります。また、18年は水俣病が公式に確認されて50年の節目の年にあたり、関係者の話を聞く“水俣病証言録”を県域で毎週放送しました。水俣湾の再生を見つめた番組をブロック放送に展開したほか、胎児性水俣病患者の現状を伝える「九州沖縄スペシャル 水俣 それぞれの祈り」を全国発信しました。
 長崎放送局では、19年度、夕方の地域放送を再編成し、午後6時台のニュース番組にニュースのキーワードを解説するコーナーなどを新設したほか、金曜夜の地域放送はこれまでの月1本を月3本に拡充するなど、地域放送の刷新に努めています。また、長崎県は漁業や海上運送にかかわる人が多く、海上気象に対するニーズがとりわけ高いことから、波の高さなど海上気象情報を伝える独自のデータ放送コンテンツを開発するなど、地上デジタル放送の普及にもきめ細かく取り組んでいます。
 鹿児島放送局は、地理的に台風・水害が多く、「県民のいのちと暮らしを守る防災放送局」を使命に掲げ、データ放送やホームページも含めて、防災・災害報道の充実・強化を図っています。また、昨年12月に開館した新放送会館には8か月間で37,000人が訪れました。見学者自身が体験した模擬放送を持参のDVDに収録できるサービスなどを行い、たいへん好評です。また、来年の大河ドラマ「篤姫」放送に向けて、県民の関心に応えるため、6月からホームページに“篤姫コーナー”を開設しました。
 宮崎放送局は、今年4月、開局70周年を迎えました。70周年を記念して、「元気みやざき応援キャンペーン」を展開し、このうち夕方の県域情報番組では“ふるさとウイーク”を設けて30市町村の名産品や人物を紹介するなど、地域の活性化に貢献しています。また、開局70周年記念番組「知事と語ろう!宮崎のこれから」を4月に放送し、地域活性化や観光などをテーマに、東国原知事と県民の代表がスタジオで意見を交わしました。金曜夜8時から、年間6本程度、「みやざきスペシャル」を放送することにしており、8月には「宮崎は変わるか〜東国原知事誕生から半年」を放送しました。今後も県政を検証する番組など県民の関心に応えていくことにしています。
 大分放送局では、19年度、月初めの金曜日の夜7時半からの90分間を“大分アワー”と位置づけ、7時台に、絶景スポットを紹介する番組、または、さまざまな課題を掘り下げる番組などを放送し、8時台には、ホットでタイムリーな話題を伝える情報番組とニュースを放送しています。また、視聴者ふれあい活動やCS(お客さま満足)向上活動にも積極的に取り組み、18年度、「ふれあいミーティング」を全国最多の106回開催しました。会館見学も146団体、3,168人と前年を1,000人以上上回りました。
 佐賀放送局では、金曜夜の地域放送番組として、これまで第1週に放送していたヒューマンドキュメント番組に加えて、第3週に県内の名所・旧跡に出向いて短歌や俳句を詠む視聴者参加型番組「肥前路吟行〜さがん文芸」と郷土の偉人や県内に残る文化や習慣など故郷の魅力を再発見するスタジオバラエティー形式の新番組「月刊 さが温故知新堂」を新設するなど地域放送の充実を図っています。また、データ放送で、佐賀をクイズで楽しむ独自コンテンツ「さがんもんQ」を開発し、地上デジタル放送の普及にも努めています。
 沖縄放送局は、19年度、毎週、金曜午後7時台に新番組「きんくる〜沖縄金曜クルーズ」、「ドキュメント沖縄」などの多彩な番組を放送するなど県域放送の充実を図っています。また、18年3月の新放送会館開館後、全局体制で新放送会館の広報活動に取り組み、駅周辺案内図への表示やマスコットキャラクターの名前の募集、会館公開などを通じて、視聴者との結びつきの強化にも積極的に取り組んでいます。
 コンプライアンス活動・適正経理の取り組みについては、外部講師によるコンプライアンスに関する研修会を行ったり、適正経理の徹底を図るため局独自のマニュアルを作成するなど、各局とも積極的に取り組んでいます。
 証ひょう類の調査では、出張報告書の提出遅延などの不備がありましたので、適正処理に努めるよう改善を求めています。

以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成19年9月25日
                     会 長  橋 本 元 一   

戻る

Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved. 許可なく転載を禁じます。