日本放送協会 理事会議事録 (平成19年7月10日開催分)
平成19年7月27日(金)公表
<会 議 の 名 称>
理 事 会
<会 議 日 時>
平成19年 7月10日(火) 午前9時00分〜9時50分
<出 席 者>
橋本会長、永井副会長、原田専務理事、畠山理事、小林理事、金田理事、
中川理事、石村理事、西山理事、日向理事、溝口理事、八幡理事
古閑監事、坂野監事
<場 所>
放送センター 役員会議室
<議 事>
橋本会長が開会を宣言し、議事に入った。
付議事項
1 報告事項
(1)関連団体役員体制について
(2)平成19年6月全国個人視聴率調査の結果について
議事経過
1 報告事項
(1)関連団体役員体制について
(総合企画室)
平成19年7月3日現在の関連団体の役員体制の概要について報告します。
34の関連団体の株主総会等において、役員が選任されました。常勤役員数は141人で、昨年度より15人少なくなり、非常勤役員数は206人で、昨年度と比べて1人増えています。
このうち9団体で、社長・理事長が交代しました。具体的には、
(株)NHK情報ネットワーク、(株)NHKテクニカルサービス、(株)NHKアイテック、(株)NHK文化センター、(株)日本文字放送、NHK
Enterprises America,Inc.、NHK Enterprises Europe Ltd.の各社長と(財)NHKサービスセンター、日本放送協会健康保険組合の理事長です。
なお、(株)国際メディア・コーポレーションの社長も交代しています。
(2)平成19年6月全国個人視聴率調査の結果について
(放送文化研究所)
6月の全国個人視聴率調査の結果について報告します。
調査は6月4日(月)から10日(日)までの1週間、全国7歳以上の3,600人を対象に、配付回収法による24時間時刻目盛り日記式(個人単位)で実施し、有効数は2,449人、有効率は68.0%でした。なお、この調査による1%あたりの視聴者数は118万人です。
この調査対象週のうち、6日(水)から8日(金)にハイリゲンダム・サミット(ドイツ)がありました。
まず、テレビ視聴の概況について説明します。
NHKと民放を合わせた1日のテレビ視聴時間は、3時間38分でした。内訳は、NHK総計が57分、民放総計が2時間41分となっています。視聴時間の傾向はこの10年間ほとんど変化していません。
次に、1週間に少しでもそのチャンネルを見た人の割合である週間接触者率についてです。総合テレビの週間接触者率は59.1%で、前年の63.4%に比べて低くなり、初めて60%を下回りました。また、衛星第1は9.0%で、前年の11.2%に比べて低くなりました。NHKのテレビ全体では68.7%、ラジオを入れたNHKの8波全体では71.8%でした。
また、総合テレビの週間接触者率の長期推移を見ると、漸減傾向にあります。総合テレビの男女年層別の週間接触者率については、女性の13〜19歳、40代が前年に比べて減少していますが、前々年と比較すると同程度になっています。
総合テレビと民放各局との1週間の接触日数を関東地方のデータで比較してみると、視聴者のNHKと民放各局に対する接触行動の違いがはっきり分かります。NHKについては、NHKに毎日接触している人の割合が特に高くなっており、1週間のうち1日〜3日間視聴している人の割合が民放に比べ低くなっています。また、1日も見ない人の割合は民放に比べ高くなっています。一方、民放については、1週間のうち3日間以下しか接触しない層の割合が多くなっています。
平日の総合テレビの30分ごとの平均視聴率を見ると、前年に比べて、午前7時台が少し低くなっている一方、午後10時台が若干高くなっています。
総合テレビでよく見られている番組は、大河ドラマ「風林火山」、「NHKニュース7」、朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」などとなっています。
総合テレビの朝の5分ごとの視聴率を見てみると、前年に比べて午前7時台が低く、特に7時から7時10分の時間帯が低くなっています。
平日の「NHKニュースおはよう日本」は、6時台前半は5.1%、6時台後半は7.1%、7時台が8.5%です。男女年層別では、60代以上でよく見られています。また、6時台(前半・後半)は、男性50代にも良く見られています。
「どんど晴れ」は、12.0%で、前年の「純情きらり」とほとんど変わっていません。男女年層別では、男性70歳以上、女性50代以上によく見られています。
夜の主なニュースについては、「ニュース7」が11.9%、「ニュースウオッチ9」が6.2%と前年とほぼ同様で、いずれも男性女性とも60代以上によく見られています。午後の11時台の「きょうのニュース&スポーツ」は昨年の同時間帯の視聴率とほとんど変わっていません。
午後8時台の番組の視聴率では、「鶴瓶の家族に乾杯」が10.2%、「NHK歌謡コンサート」が10.6%、「木曜時代劇 夏雲あがれ」が6.4%で、前年同時間帯とほぼ同様です。また、「ためしてガッテン」は7.8%で、前年の10.6%に比べて減少していますが、これは前年が「ひざ痛」をテーマにしており、今年は「温暖化」がテーマでしたので、この違いによるものだと考えています。
午後の10時台では、NHKスペシャル「大都会の海 知られざる東京湾」が3.4%、「プロフェッショナル 仕事の流儀」が3.3%、「きよしとこの夜」が4.0%となっており、前年同時間帯に比べ高くなりました。
午後11時台では、「サラリーマンNEO」が1.7%で、前年の0.9%と比べ高くなり、女性の30代・40代の視聴が増えました。
土曜・日曜の主な番組のなかで、「春のワルツ」は3.4%で、女性の50代以上によく見られました。前年の「宮廷女官 チャングムの誓い」に比べると減少していますが、前々年の「オールイン 運命の愛」と同程度でした。大河ドラマ「風林火山」は14.8%で、前年の「功名が辻(本能寺)」より減少し、前々年の「義経」と同程度でした。
平日午後6時台の地域情報番組については、全体を平均すると5.4%ですが、北海道地方は9%でよく見られています。男女年層別では男性女性とも60代以上によく見られています。また、金曜午後8時台は、関東と九州・沖縄地方を除いて地域番組を編成しましたが、中国地方では9%とよく見られました。
教育テレビでよく見られた番組は「アニメメジャー」、「アニメ忍たま乱太郎」、「天才てれびくんMAX」などとなっています。
衛星第1では、メジャーリーグベースボールのヤンキース戦が良く見られました。衛星第2では、「どんど晴れ」がもっともよく見られたほか、「さくら」、「BS日本のうた」、「宮廷女官チャングムの誓い 完全版」がよく見られました。
ラジオ第1でよく聞かれた番組は、午前6時台のニュース、ラジオ体操などとなっています。
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(原田専務理事) |
総合テレビの週間接触者率が60%を下回ったことは、厳しい結果だと受け止めています。普段NHKをご覧いただいていない視聴者をどう惹きつけるかが大きな課題だと思っています。 |
(会 長) |
接触者率を高めていくことは重要な課題ですので、引き続き議論したいと思います。 |
以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
平成19年7月24日
会 長 橋 本 元 一
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