日本放送協会 理事会議事録(平成18年 6月13日開催分)
平成18年 6月30日(金)公表

<会 議 の 名 称> 
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成18年 6月13日(火) 午前9時00分〜9時25分

<出   席   者>
橋本会長、永井副会長、原田理事、畠山理事、小林理事、中川理事、
小野理事、衣奈理事、石村理事、西山理事

古閑監事、坂野監事

<場         所>
放送センター 役員会議室

<議        事>
 橋本会長が開会を宣言し、議事に入った。


付議事項

1 報告事項

(1)「NHK伝統和楽団カナダ公演」の実施について

(2)「ギメ美術館所蔵浮世絵名品展」の実施について

(3)営業業績(平成18年5月末)

(4)財政の現況(平成18年5月末)

議事経過

1 報告事項

(1)「NHK伝統和楽団カナダ公演」の実施について
(視聴者総局)
 「NHK伝統和楽団カナダ公演」の実施について報告します。
 カナダのケベック州で毎年開催されているケベック博覧会の国際館パ
ビリオンにおいて、NHK伝統和楽団の公演を今年の8月16日(水)
に実施し、カナダとの文化交流と国際親善に努めます。
 ケベック博覧会の国際館パビリオンでは、毎年、ひとつの国を招いて、
その国の文化を紹介しており、今年はケベック博覧会・日本館実行委
員会から日本のNHK伝統和楽団が招へいされました。
 司会は俳優の関口知宏さんが務め、NHK伝統和楽団17名が筝
曲「六段の調〜みだれ」、「春の海」、琵琶「祇園精舎」、歌曲「童謡メド
レー」、「夢路より」、古謡「お江戸日本橋」、民謡「よさこい鳴子踊り」、
津軽三味線「津軽じょんから節」などを演奏する予定です。
 なお、この公演の模様は、ハイビジョン特集「関口知宏 音楽で旅す
るメイプル街道〜NHK伝統和楽団と共に〜」(衛星ハイビジョン、衛星
第2)や「BS週刊シティー情報」(衛星第1)などで放送する予定です。
(放送日は未定)

(2)「ギメ美術館所蔵浮世絵名品展」の実施について
(視聴者総局)
 「ギメ美術館所蔵浮世絵名品展」の実施について報告します。
 フランス国立ギメ東洋美術館の浮世絵コレクションの名品を紹介する
展覧会を東京と大阪で実施します。東京では太田記念美術館において、
前期が平成19年1月3日(水)〜1月26日(金)、後期は同年2月1
日(木)〜2月25日(日)まで、大阪では大阪市立美術館で平成19
年4月10日(火)〜5月27日(日)まで開催します。
 この展覧会は、昨年の7月〜8月にかけてギメ東洋美術館で開催した
太田記念美術館所蔵「大浮世絵名品展」との交換展として実施するもの
です。
 ギメ東洋美術館の浮世絵コレクションは、ルーヴル美術館の東洋部の
コレクションがすべて移設されたこともあり、数多くの名品が含まれて
います。これまでまとまって公開されたことがなく、また、貴重な新出
資料も含まれています。なかでも、近年、ギメ東洋美術館に寄贈された
葛飾北斎の肉筆画「龍図」が太田記念美術館所蔵の「虎図」と対幅であ
ることがわかり、美術史上でもまれに見る大発見となりました。今回、
この作品をギメ東洋美術館に先駆けて世界で初めて対幅で展示をする貴
重な機会となります。そのほか、喜多川歌麿、歌川広重、東洲斎写楽な
どの浮世絵189点を紹介します。
 なお、この展覧会の模様は「新日曜美術館」等で放送する予定です。

(3)営業業績(平成18年5月末)
(営業局)
 18年5月末の営業業績について報告します。
 まず、放送受信契約の総数についてです。第1期(4月・5月)活動
において、転居者や新たに大学に入る学生に対して、早期に契約してい
ただくことを中心に営業活動を行いましたが、新たな不祥事(元NHK
職員によるカラ出張問題)以降、新規契約や住所変更などの取次数が伸
び悩み、契約総数は3.9万件の増加にとどまりました。また、衛星契約
は4.8万件の増加となりました。
 次に第1期における支払い拒否・保留数は、新たな発生数が2.6万件、
一方、支払い再開数は不祥事の影響により昨年の下半期に比べて半減し
4.3万件となり、差引マイナス1.7万件、累計では118.1万件となり
ました。また、4月下旬から口座振替中止件数が増加傾向となりました
が、5月下旬には減少に転じ、落ち着いた状況に戻りつつあります。
 口座振替から訪問集金への変更件数は第1期4万件でした。
 当年度収納額は第1期976億円で、前年度より7.4億円の減収とな
りましたが、第1期の契約増加状況を前年度同期と比べると、契約総数
で9万件、衛星契約で4万件増加しています。今後も、引き続き視聴者
のみなさんの信頼回復に努めるとともに、第2期(6月・7月)以降、
減収幅を圧縮するよう全力で取り組んでいきます。

(4)財政の現況(平成18年5月末)
(経理局)
 18年5月末の財政の現況について報告します。
 収支の施行状況について、事業収入は1,042億円で施行予定額に対
して6億円の増加となりました。また、昨年同月比では、受信料収入の
減少により2億円の減少となっています。事業収入の大半を占める受信
料収入は、1,006億円で施行予定額に対し16億円の増加となりまし
た。これは前年度中の受信料の未収解消が見込みより改善したためです
が、4月に発覚した新たな不祥事の影響が見込んでいた支払い再開数の
増加に影響を及ぼしており、予断を許さないたいへん厳しい状況で推移
しています。一方、事業支出は1,021億円で、経費削減などにより、
施行予定額に対し14億円減少しました。また、昨年同月比では、減価
償却費の減少などにより7億円の減少となっており、全体的に抑制基調
で推移しています。
 主な設備契約(2億円以上)は5月末までに3件となっています。その
うち1件は随意契約で、沖縄放送局など11放送局の地上デジタル放送
携帯端末向けサービス対応の送出設備の改修に関するものです。随意契
約である理由は、もともと地上デジタル放送の送出設備の契約時に競争
契約を行い、業者を決定しましたが、今回はその送出設備を携帯端末向
けサービス対応用に部分的に改修するためです。

(会 長)  新たな不祥事が発生し、改めて信頼回復に努めていく必
      要があります。財政も厳しい状況にありますので、各部局
      とも気を引き締めて業務にあたってください。



上記のとおり確認した。


      平成18年 6月27日
                     会 長  橋 本 元 一   

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