2018年8月27日

総務大臣政務官 小林史明さん

若手も言いたい「働き方改革」ランチ

2018年8月27日

お昼どきの総務省、20代、30代の若手職員がある部屋に集まっていました。

この会合、35歳とこれまた若い、小林史明 総務大臣政務官が定期的に開いているランチ会だそうです。

「現場でいろんな人と接しているのは、自分よりも若い世代で、その人たちとコミュニケーションを取りたいと思って、せっかくだから『みんなでお昼ごはん食べようぜ』って企画したんです」

この日のメニューは、国会の中に店がある大手牛丼チェーンから取り寄せた特別メニュー、その名も「牛重」です。1日限定200食で値段は1240円。通常の牛丼の並盛りが380円ですから、かなりの高級メニューですね。

若手職員は、誰も食べたことがないようで、
「普通の牛丼と違う!」「いいお肉でおいしい!」と。

あれ?でも、小林さんだけ違うような…。

「私は普通の牛丼。国会で勉強会をするときには、みんな食べたことがないと言うので『牛重』を食べるけど、個人的には脂っこい『牛重』より牛丼の方が好き。頼んですぐに出てくるものを食べることが多いから、牛丼は最高」

さて、小林さんが若手職員といったい何を話しているのかというと。
「変えて欲しいことない?」
「まだ紙文化が残っていて、メールでできることの仕分けができていない部分があると思うんですよ」
「働き方は上司の意識が大事。課長以下の権限が強いので、働き方も課長次第じゃないでしょうか」

今や各職場で盛んに議論されている『働き方改革』がテーマでした。若手職員とのランチをきっかけに、ことし1月、小林さんらが主導して、総務省内に働き方改革検討チームが発足。5か月かけて、改革案をまとめました。
「私も民間出身なので、総務省も働き方を変えたほうがいいなと。絶対、みんな言い出せないじゃないですか。そういうことを言い出すのは、政治の仕事なんだと」

・時間外労働や休暇の取得状況の見える化
・統計データの入力などをコンピューターで自動化する技術の検討
・会議のペーパーレス化の活用例の周知と促進
などなど、チームが提案した対応策は28項目に及びました。
「総務省をもっと守備範囲が広い組織にしたい。そのためには余裕が必要なので、まずは働き方を見直さなければいけないと思っている」

ランチ会をきっかけに、動き出した総務省の働き方改革。職員がのびのびとアイデアを出せる元気な組織にしていくため、小林さんと若手職員との意見交換はこれからも続きます。

ごちそうさまでした!