2020年3月19日

防衛省 広報課報道室カメラマン 2等陸曹 西村隆夫さん

撮影も食事も「迅速」に!

2020年3月19日

きょうのランチは、このコーナーで政治家第1回目を飾った河野防衛大臣!

…ではなく、河野大臣を撮影する、防衛省報道室のカメラマン、西村隆夫さんです。3月20日で38歳になります。

去年4月に着任してから、撮影した写真の枚数は、およそ5万枚。

出張も海外12か国を含めておよそ85回と、4日に1回は出張に出ている計算です。

きつそうな仕事ですが、西村さんが疲れているところは、ほとんど見かけません。

それもそのはず、西村さんは陸上自衛官で、実は「陸上自衛隊第301映像写真中隊」にも所属しています。陸・海・空すべての自衛隊で唯一の、動画や写真を専門とする部隊です。

「目的地まで夜通し行進する訓練や、野外でひたすら土を掘る訓練をしたこともありました。いまも忙しいですが、『特別なことではない』と思って、仕事をこなしています」

ふだんは撮影する側の西村さんを撮影しようと、この日、同行したのは、陸・海・空の自衛隊の中でも、特に幹部を教育する「統合幕僚学校」の卒業式。

未来の上司(?)の、晴れ舞台です。

1年で5万枚を撮影しているとはいえ、写真は一瞬が勝負。シャッターを切る背中からも、気迫を感じます。

「写真1枚で、誰が見ても、何をしているか分かる写真を撮るよう、いつも心がけています」

いやぁ、われわれも、見習いたいですね!

式典が終わって一息つくかと思いきや、タブレットを取り出して、すぐに写真を送ります。

「河野大臣に、式典の写真を送るんです。とにかくすぐに送ります」

急ぐ理由は、河野大臣のツイッター。10年以上にわたるツイートにより、フォロワー数は130万余りと、防衛省や自衛隊の公式アカウントをしのぐ発信力なんです。

河野大臣、西村さんから送られた式典の写真を、会場を出た車中でさっそくツイート。

写真を送ってからツイートまで、わずか5分です。

これまでにない「ツイッター防衛大臣」にとって、欠かせないサポート役ですね。

「さまざまな情報が、すぐに発信される世の中になってきて、リアルタイムの情報発信が求められていると思う。大臣もきっと、スピード感を求めているんだと思います」

カメラとタブレットを持って、いつも走り回っている西村さんが一息付けるのは、やっぱりランチ。

防衛省と同じ敷地にある、自衛隊の隊舎で暮らしている西村さんのお決まりは、自衛官用の食堂です。

この日の料理は、『あんこうの竜田揚げ野菜あんかけ』『野菜入り揚げ豆腐』『バナナ』、そしてお茶碗いっぱいのごはん。

健康維持が大切な自衛官向けらしく、野菜に果物と、バランスが取れたメニューです。

「健康に気遣っていただいている献立ですね。ここの食堂は何を食べてもおいしいです。いつも残さず完食していますね」

話ながらの食事なのに、気がつけば、1粒のご飯も残さずにペロリ。
自衛官らしく食事も“迅速”で、これまたわずか5分余りです。

「部隊での生活は、訓練などやることがいっぱいあって、貴重な時間を確保するために短縮できるのは、ご飯を食べる時間くらい。自分はその習慣が染みついた感じです」

この日の料理に、「満足◎」のボタンを押した西村さん。

撮影も食事も「迅速」ですが、たまにはゆっくりとごはんを食べて下さいね!

ごちそうさまでした!