2020年3月6日

オリンピック・パラリンピック担当大臣

橋本聖子さんの「オリンピアンの勝ちメシ」

2020年3月6日

新型コロナウイルスの感染が拡大し、普段以上の緊張感がただよう永田町界わい。
総理大臣官邸の向かいにある中央合同庁舎8号館を訪ねました。

オリンピック・パラリンピック担当大臣の執務室の扉をあけると、出迎えてくれたのは橋本聖子さん。スピードスケートや自転車競技の選手としてオリンピックに7回出場し、銅メダルも獲得したオリンピアンです。

夏の東京大会に向けて、組織委員会や東京都などとの調整に加え、連日開かれる新型コロナウイルスの対策本部に出席するなど、心身を消耗する分刻みのスケジュールですが、そういったなかで食べる昼食は?

まず出てきたのが、橋本さん手作りの蒸し野菜サラダ。

きょうはブロッコリー、キャベツ、ほうれんそう、にんじんの4種類。味つけはオリーブオイルとごま油。そして、ほんの少しの中華ドレッシングです。

野菜はどれもつやつやで色も濃いですね。
「すべて静岡県の無農薬の畑で育てられたもの。オリーブオイルとごま油も広島県と滋賀県からそれぞれ取り寄せている。本当に良い品質のものは体にいいのよ」

野菜の食べ方にもこだわりがあるとか。
「蒸すと栄養分はそのままですごく食べやすくなる。消化しやすいから体への負担も少ないでしょ。すぐに食べて、すぐにどこかに行かないといけないことが多いから」

大臣になってから、お昼の時間は長くて20分ほど。少ない時間でも栄養を取りやすくし、かむのに時間がかかる食べ物は選ばないようにしているそうです。

そして野菜サラダのお供は…なんとプロテイン!

プロテインと言っても、商品によって成分はさまざま。朝晩続けているトレーニングやその日の体調によって変えて、専用の容器に必ず2種類入れるそうです。

「ここのところずっとウエイトトレーニングをしてきたから、よりたんぱく質が多めのものを選んだの」
それに、アミノ酸多めのタイプを合わせます。

私も少し味見をさせていただきました。ココア味のせいかとても飲みやすいですね。
「きょうは豆乳で割っているから飲みやすいかもしれないね。牛乳の時もあって、その時はカルシウムが多いものや脂肪分が少ないものを選ぶようにしてる」

この蒸し野菜サラダとプロテインが橋本さんのお昼のルーティーン。
選手時代からメニューはほぼ変わらないと言いますが、毎日同じものばかりでは飽きませんか?

「飽きないよ。私にとってお昼は『サラめし』じゃなくて『勝ちメシ』だから」

勝ちメシ?その心は。
「味よりも、体に溜まった老廃物を排出したり、体にいいものをどう取り入れたりするかを重視してるから」

橋本さんはもともと、肝機能や腎機能が人よりも低下しやすいそうです。人間ドックを受けると「慢性腎炎」と診断されることも。だからこそ、口に入れるものは人一倍気をつけています。
「自分の体質と向き合うことだよね。一病息災とよく言うけど、こういった食事を続けていると体の機能も悪くならない」

代理が立てにくい大臣になってから、健康の大切さを改めて感じています。
「周りに迷惑をかけられないから今まで以上に体調に気をつかっているけど、日々の食事の積み重ねのおかげで疲れもたまらない。オリンピック・パラリンピックというスポーツの最高の舞台を作る大臣が疲れていられない。選手にハッパをかける意味もあるよね」

新型コロナウイルスの対応など東京大会に向けて課題はありますが、「勝ちメシ」で本番まで駆け抜けてくださいね。

刺激を受けたわたしも、スポーツクラブとプロテインで体を鍛えることにしました!

ごちさそうさまでした!